ゼゼラ

ゼゼラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
6㎝ SL 前後になる。細長く、背鰭起部の体高が一番高い。鱗に暗色斑がある。吻が短く口は腹面にある。[愛知県西尾市]
6㎝ SL 前後になる。細長く、背鰭起部の体高が一番高い。鱗に暗色斑がある。吻が短く口は腹面にある。[婚姻色。滋賀県守山市]
6㎝ SL 前後になる。細長く、背鰭起部の体高が一番高い。鱗に暗色斑がある。吻が短く口は腹面にある。[滋賀県守山市]
6㎝ SL 前後になる。細長く、背鰭起部の体高が一番高い。鱗に暗色斑がある。吻が短く口は腹面にある。[滋賀県長浜市]
珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★
まずくはない
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系コイ目コイ科カマツカ亜科ゼゼラ属
外国名
英名/Biwa gudgeon
学名
Biwia zezera (Ishikawa,1895)
漢字・学名由来

漢字 膳所魚(?) Standard Japanese name / Zezera
由来・語源/滋賀県大津市膳所(琵琶湖岸)にちなんで名づけられた。「ら」は魚を表す接尾語と思われるので、「膳所魚」と考えた。

石川千代松
Ishikawa(万延元年〜昭和10年 1860年1月30日〜1935年) 東京市(東京都)生まれ。動物学・進化論。琵琶湖のコアユを河川放流する道を切り開いた。
地方名・市場名

概要

生息域

淡水魚。
濃尾平野、琵琶湖・淀川水系、山陽地方、九州北部。
宮城県、新潟県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県、福井県など各地に移植。

生態

産卵期は4月〜7月。

基本情報

琵琶湖周辺では佃煮などにも加工されるが、頭がとれやすいために二級品で希なもの。
むしろアユなどに混ざることで嫌われている。
ただし見た目はともかく味がいいので、見つけたら買ってみるべし。
珍魚度 濃尾平野、琵琶湖、山陽地方などにいるが、流通しないので自分で採取するしかない。

水産基本情報

市場での評価 琵琶湖周辺でのみ売り買いされている。時にまとまってとれるが、煮ると頭が取れてしまうので安い。
漁法 えり(定置網)、刺網
産地 滋賀県

選び方・食べ方・その他

選び方

身に透明感のあるもの。白濁しているものは古い。

味わい

旬は冬から春。
原則としてそのまま水洗いして利用。
鱗は小さく気にならない。内蔵は煮るとほろ苦い。
熱を通すと頭が落ちやすい。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ゼゼラの料理・レシピ・食べ方/煮る(醤油煮)
ゼゼラの煮つけ 小魚なのでそのまま煮つけることが多い。流水などで洗い、水分をきる。鍋に醤油・酒・砂糖を煮立たせた中で煮る。煮始めるとすぐに頭が取れる。
見た目は悪いが味は決して悪くはない。柔らかく内臓にほろ苦さがある。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

佃煮/琵琶湖周辺。湖魚のなかでも比較的珍しいもの。

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

ザコ
参考文献 場所九州筑後川・矢部川 
ボヤル
参考文献 場所作州津山(岡山県津山) 
ムギツキ
参考文献 場所岐阜県広幡村・笠郷村(現養老町) 
ボウズモロコ ボーズモロコ
参考『木曽川の魚 河川魚相生態学・中下流篇』(丹羽彌 大衆書房 1967) 場所岐阜県養老町 
ヤナギバイ
参考文献 場所岡山県津山 
クソバエ
参考『木曽川の魚 河川魚相生態学・中下流篇』(丹羽彌 大衆書房 1967) 場所愛知県墨俣 
エンドス
参考文献 場所滋賀県彦根市 
ハナタレ ボンサン
参考文献 場所滋賀県彦根市八坂町 
イイサン
備考〈首が取れやすく縁起が悪いと敬遠されることもある。このことから「彦根のイイサン(井伊直弼)」と皮肉的によばれることがある。〉 参考『琵琶湖の魚類図鑑』(琵琶湖博物館学芸員) サンライズ出版株式会社 2024) 場所滋賀県琵琶湖 
ドスモロコ
参考聞取 場所滋賀県長浜市湖北 
チョウチンコ
参考「菅浦の湖岸集落景観保存調査 2014 滋賀県長浜市」、聞取 場所滋賀県長浜市菅浦・湖北 
メダカ
参考文献 場所福岡県久留米市 
ハゼ
参考文献 場所美濃(岐阜県) 
ジャジリコ ゼゼラ ボウズ
場所琵琶湖 
ボウズムギツキ
場所岐阜県 
ハヤンコ
参考文献より。 場所福岡県久留米市