サバヒー
代表的な呼び名ミルクフィッシュ
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郷土料理
台湾高雄前鎮漁港のサバヒー
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★★★ 重要 |
味の評価度 | ★★ まずくはない |
概要
生息域
沿岸の浅い海域、河川。
ほぼ幼魚/青森県津軽海峡・陸奥湾、千葉県外房〜館山湾、駿河湾〜遠州灘、[三重県志摩市波切]、紀伊半島、土佐湾、豊後水道、九州西岸・南岸、種子島、屋久島
成魚/宮崎県、鹿児島県、沖縄県伊江島、宮古島、石垣島、西表島。
朝鮮半島南岸・西岸、台湾、ベトナム、マレー半島東岸、フィリピン諸島、ニューカレドニア、オーストラリア南岸をのぞく全域、ミクロネシア・ポリネシア一帯、ハワイ諸島、カリフォルニア湾〜メキシコ沿岸、ガラパゴス諸島、アンダマン海、チャゴス諸島、インド沿岸、モルジブ諸島、オマーン湾、紅海、アラビア海、レユニアオン島、ロドリゲス島、モーリシャス諸島、南アフリカ東岸。
生態
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基本情報
台湾、フィリピン、インドネシアでは重要な食用魚であり、養殖がさかん。養殖池に粗放するだけで簡単に養殖できるため16世紀以前から養殖されていたとも。仔魚は天然から採取、もしくは種苗生産されたもの。上記3国で好んで食べられている。台湾では日常的な総菜として盛んに食べられ、街角には専門店もある。フィリピンでは国民食とも。
台湾ではだんごじょうにしてスープ、麺に。フィリピンでは酸味のあるシニガンスープなどになる。
国内では鹿児島県、沖縄県などで成魚が揚がるがほとんど利用されていない。
むしろ稚魚がカツオ釣りやタチウオ、マグロなどのエサとしての利用が進みつつある。
台湾ではだんごじょうにしてスープ、麺に。フィリピンでは酸味のあるシニガンスープなどになる。
国内では鹿児島県、沖縄県などで成魚が揚がるがほとんど利用されていない。
むしろ稚魚がカツオ釣りやタチウオ、マグロなどのエサとしての利用が進みつつある。
水産基本情報
市場での評価 国内では養殖されたものが冷凍輸入されて出回る、安い。台湾、インドネシア、フィリピンなどでは養殖されていいて一定の大きさのものが出回る。価格的には安い。
漁法 養殖、定置網
産地海外 台湾、インドネシア、フィリピン
産地国内 沖縄県
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。目が澄んでいるもの。体表がくすんで見えるものは古い。
味わい
旬は不明。
天然ものよりも養殖されたものの方が身が柔らかく、脂がのっている。天然ものと養殖ものは料理法が異なると思われる。
鱗は小さく、取りやすい。皮は厚く硬い。
透明感のある実で血合い骨の上下に長く細い骨が斜めに入っている。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
サバヒーの料理法/汁(だんご汁、みそ汁)、煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、ソテー(オイル焼き)、焼く(塩焼き、さんが焼き)、生食(なめろう、刺身)
好んで食べる地域・名物料理
台湾、フィリピン、インドネシア
台湾高雄市
魚肝粥 市内『阿貴虱目魚店』はサバヒー専門店。もっとも基本的な「魚肝粥」。粥にゆでた虱目魚(サバヒー)の腹身を乗せたもの。虱目魚の腹身は脂があり、非常に柔らかい。くせのない白身をくずしながら粥と合わせて食べる。スープがあっさりしていて食べ飽きない味。台湾高雄市
綜合湯 虱目魚の皮、腹身、など様々な部位の入ったスープ。大100元(日本円で400円)、小80円(日本円で240円)ほど。非常に上品な淡い味わいの湯(スープに)多様な魚の部位の味が相まってとてもうまい。台湾高雄市
魚丸湯 虱目魚(サバヒー)のだんごを浮かしたスープ。肚(腹)や頭の入ったスープよりも魚臭さがなく食べやすい。ただし魚好きには物足りなさを感じるかも。台湾高雄市
虱魚目の煮つけ 台湾の煮つけは比較的薄い味つけである。微かに八角の香りがする。頭部は小骨、複雑な骨があって食べにくいものの、非常にうま味が豊か。漁港などでは頭部、腹(肚)、背、中骨の分けられている。また市場でも同様。品書きによって部位を使い分けている。台湾高雄市
虱目魚丸子麺 虱目魚(サバヒー)の魚丸子(だんご)を入れたスープに麺。スープの味わいは塩気が少なくとても上品でしかもうま味はしっかりと感じる。魚丸子は浮き蒲鉾のようで口当たりがなめらか。台湾高雄市
虱目魚丸子粥 虱目魚(サバヒー)の魚丸子(だんご)を入れた粥。スープの味わいは非常に上品でいながら味わい豊か。粥の米の味わいがいい。魚丸子はしっかりすり身状になっていて滑らか。粥か麺を選べぶ、もしくはスープとご飯ものといった組み合わせもある。Republika ng Pilipinas(フィリピン)
Sinigáng na Isdâ(シニガン) フィリピンのMilkfishを使った代表的な料理。タマリンドをベースにしたスープで、ここではインスタントを使った。酸っぱくて辛みのある独特の風味のスープで意外にも上品で食べやすい。夏に食べると非常に癒やされる気がする。Republika ng Pilipinas(フィリピン)
PAKSIW NA ISDA(パクシウ ナ イスダ) サバヒーの切身と野菜を酢(ビネガー)、水、塩、魚醬などの味付けで煮たもの。酸味のせいであっさりした塩味。パンよりもご飯に会う。朝食で食べてもいい。加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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