コブダイ
代表的な呼び名カンダイ
コブダイの形態写真一覧 (クリックで下に拡大表示)
![体長1m前後になる。背鰭棘は12・軟条は9-11。大きくなるにしたがい前頭部が張り出してくる。幼魚は体側に色合いの薄い縦縞がある。[体長80cmの成魚]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1223/Thumb500/kobudai.jpg)
![体長1m前後になる。背鰭棘は12・軟条は9-11。大きくなるにしたがい前頭部が張り出してくる。幼魚は体側に色合いの薄い縦縞がある。[体長50cm]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1223/Thumb500/kobudai0.jpg)
![幼魚は体側に色合いの薄い縦縞がある。[体長25cmの幼魚]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1223/Thumb500/kobudai00.jpg)
体長1m前後になる。背鰭棘は12・軟条は9-11。大きくなるにしたがい前頭部が張り出してくる。幼魚は体側に色合いの薄い縦縞がある。[体長80cmの成魚]
魚貝の物知り度 | ★★★ 知っていたら通人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★★ 究極の美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系ベラ亜目ベラ科コブダイ属
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外国名 | 英名/Bulgyhead wrasse, Cold porgy 中国語/寒鯛
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学名 | Semicossyphus reticulatus (Valenciennes, 1839)
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漢字・学名由来 | 漢字 瘤鯛 由来・語源 関西、瀬戸内海、山陰などでの呼び名。大きくなるにしたがい頭部目の上の部分がふくれて瘤(こぶ)のようになるため。 |
地方名・市場名 | 地方名・市場名は長いため下部に表示しました。クリックでジャンプします。 |
概要 
生息域
海水魚。
北海道〜九州南岸の太平洋沿岸、北海道〜九州西岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海。朝鮮半島南岸・東岸南部、済州島、鬱陵島、香港。
黒潮洗う水温の高い海域よりも日本海や瀬戸内海に多い。
北海道〜九州南岸の太平洋沿岸、北海道〜九州西岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海。朝鮮半島南岸・東岸南部、済州島、鬱陵島、香港。
黒潮洗う水温の高い海域よりも日本海や瀬戸内海に多い。
生態
小型のときは雌で性転換して大型になると雄になる。
産卵期は春。
雄と雌が海面近くに円を描くようにのぼり、産卵する。
エサはサザエやカキ、カニなど。硬い歯でサザエなどの殻を噛み砕いて食べている。
産卵期は春。
雄と雌が海面近くに円を描くようにのぼり、産卵する。
エサはサザエやカキ、カニなど。硬い歯でサザエなどの殻を噛み砕いて食べている。
基本情報
温帯域である北海道から九州の岩場に普通に見られる1m以上になる大型魚。あまり暖かい海域ではなく日本海や瀬戸内海での水揚げが多い。定置網、釣り漁などで揚がるが量的には少ない。
大型魚でクセのないしっかりした白身なので用途は広く、フレンチ、和、中華など素材として非常に優れている。
大型魚でクセのないしっかりした白身なので用途は広く、フレンチ、和、中華など素材として非常に優れている。
水産基本情報
市場での評価 入荷量は少ないが珍しいものではない。大型で上質な白身なので一定の需要があり、やや安値ながら安定している。小型魚の評価は低い。
漁法 釣り、定置網
産地
漁法 釣り、定置網
産地
選び方・食べ方・その他 
選び方
触って張りのあるもの。体色の赤や褐色の濃いもの。退色してあせたもの、張りのないものは古い。大きい方が味がいい。
味わい
旬は寒い時期だが、産卵後以外はあまり味が落ちない。大きい方がおいしい。
鱗は硬いが取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
真っ白な身で鮮度のよいものは透明感がある。身にはまったくクセがなく、生で柔らかく、熱を通すと少し締まるが硬くはならない。
頭部にある瘤には脂肪を多く含んだ柔らかい組織が詰まっている。
こぶ 頭部のこぶの中は脂がたまっていて、外から触ると軟らかい。
鱗は硬いが取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
真っ白な身で鮮度のよいものは透明感がある。身にはまったくクセがなく、生で柔らかく、熱を通すと少し締まるが硬くはならない。
頭部にある瘤には脂肪を多く含んだ柔らかい組織が詰まっている。

こぶの中身
栄養
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寄生虫
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食べ方・料理法・作り方(お勧め順)
汁(ちり鍋、みそ汁、潮汁)、煮る(煮つけ、あら煮、煮凝り)、生食(刺身、焼霜造り、皮霜造り)、ソテー(ポワレ、ムニエル)

コブダイのちり鍋

コブダイのみそ汁

コブダイの潮汁

コブダイの煮つけ

コブダイの頭のあら煮

コブダイの煮凝り

コブダイの刺身

コブダイの皮霜造り

コブダイの焼霜造り

こぶのムニエル

コブダイのポワレ

コブダイの酒蒸し

コブダイの祐庵焼き

コブダイの粕漬け
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
古くは大型魚と小型魚は別種と考えられていた? 紀州魚譜に「カンダイ、体長12尺」、「コブダイ、体長23尺」とある。いずれもありえない大きさ。