クルマエビ
体長30センチを超える。体側に褐色の横縞がある。
魚貝の物知り度 | ★★ これは常識 |
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食べ物としての重要度 | ★★★★ 重要 |
味の評価度 | ★★★★★ 究極の美味 |
概要
生息域
海水生。北海道南部から韓国、台湾、中国、オーストラリア北部、フィジー、東南アジア、地中海東部。
内湾、内海。
生態
寿命は1年。
生殖(交尾)は一生のうち一度だけ。
産卵期は8月から10月。
卵は一度脚で抱えない。そのまま放卵する。
孵化したものがノウプリアス期、ゾエア期、ミシス期(ともにプランクトン)生活を送り、稚エビとなる。
水深15メートルから25メートルの内湾の砂泥地に棲息。
昼間は砂に潜り、夜に活動する。夜行性。
基本情報
日本各地の内湾に生息。エビの中のエビ的な存在。江戸前の天ぷらやすしに欠かせないのもクルマエビだ。
それが内湾の開発による干潟の減少、汚染によって激減。現在では天然ものは非常に貴重なものとなり、現在ではほとんどが養殖ものがとってかわってしまっている。
養殖は沖縄県、九州で盛ん。天然ものは市場では希なものとなっている。
水産基本情報
市場での評価 天然ものは非常に少ない。主に養殖もの。特に沖縄などからのものが目立つ。値段は1キロあたり5000円〜1万円と非常に高価。養殖ものは大きさが揃っていて、天然ものはばらつく。
漁法 エビこぎ網(底曳網)、打瀬網(底曳網)、板曳網、クルマエビ流網(刺網)、クルマエビつぼ網(定置網)
現在では養殖ものがほとんど。
主な産地 沖縄県、鹿児島県、熊本県、愛媛県、愛知県、大分県、福岡県
漁法 エビこぎ網(底曳網)、打瀬網(底曳網)、板曳網、クルマエビ流網(刺網)、クルマエビつぼ網(定置網)
現在では養殖ものがほとんど。
主な産地 沖縄県、鹿児島県、熊本県、愛媛県、愛知県、大分県、福岡県
選び方・食べ方・その他
選び方
帯状の斑文はくっきりしていて、白っぽくないもの。
味わい
旬は晩秋から冬。 夏から秋にかけてたくさん水揚げがある。
大きさで味は変わらない。むしろ小振りを好み傾向もある。
殻は軟らかく、身はしまっていて熱を通しても強く締まらない。また熱を通したときの赤の発色がいい。
大きさで味は変わらない。むしろ小振りを好み傾向もある。
殻は軟らかく、身はしまっていて熱を通しても強く締まらない。また熱を通したときの赤の発色がいい。
ゆでた後の色変化/上から
ウシエビ 赤の発色がクルマエビ科の中でも突出して強い。クマエビ 赤の発色はウシエビよりもやや弱いが、ほとんど変わらない個体もある。
クルマエビ 赤と言うよりも桜の花びらを思わせる。
ヨシエビ 赤の発色がいちばん弱い。
ウシエビ属のウシエビ、クマエビの赤の発色が強く、ヨシエビがいちばん赤くない。
栄養
良質のタンパク質が多く、脂肪が少ない低カロリー食材です。エビの色素であり、加熱すると赤くなるアスタキサンチンには抗酸化作用があり、エビの殻にはコレステロール、血圧を下げるなどの効果がある。ナイアシン、βカロテンも多く肌を健全に保ち、目の疲れを取ります。
危険性など
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食べ方・料理法・作り方
クルマエビの料理法・調理法・食べ方/揚げる(天ぷら、フライ)、ゆでる、焼く、生食(刺身)
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
小型をマダイ釣りの餌として使う。
歴史・ことわざなど
エビ養殖 クルマエビに始まる。明治23年頃、愛知・熊本で畜養が始まる。昭和8年、藤永元作が熊本県千束島でクルマエビの孵化に成功。種苗生産技術は昭和39年に確立される。