アメフラシ
アメフラシの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
魚貝の物知り度 | ★★★ 知っていたら通人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
概要
生息域
海水生。潮間帯〜
本州、四国、九州。中国。
生態
アオサなど海藻類をエサにしている。
産卵期は春から初夏。
生み出された卵(卵塊)をウミゾウメンという。
基本情報
アメフラシを食用にする地域は千葉県大原周辺と島根県隠岐諸島島後、島根県島根半島。
水産基本情報
市場での評価 流通しない。
漁法 採取
産地 島根県
選び方・食べ方・その他
選び方
原則的に生きているもの。
味わい
旬は春
全体に柔らかく、内蔵、貝殻以外を食べる。
基本的にゆでて、寝かせて水の中でよく水洗いして利用。
それ自体にうま味などはあまりなく食感を楽しむ。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
調理法
1 磯などでとってきたアメフラシは内蔵を取り除いてゆでる。2 ゆで汁のまま、ひと晩ねかせる。
3 ゆで汁のまま寝かせることで柔らかくなるのだという。このアメフラシの身には黒い汚れのようなものがついているので、ていねいにタワシのようなものでおとす。
4 これを一口大に切る。
以上が下ごしらえ。
茹でて酢みそ(砂糖、酢、みそ)で和える。
また胡麻酢和えも隠岐島後の伝統的な料理。煮つけよりもアメフラシの旨味は感じられない
油で炒めて、みりん、醤油(しょうゆ)などで味つけする。
弾力性を楽しむ煮つけ。竹輪などの練り製品よりもタコの食感に近い。美味
好んで食べる地域・名物料理
千葉県大原周辺。
島根県隠岐郡隠岐の島町。
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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旧ページ内容
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浅い磯などで海藻などを食べて暮らす平和主義の優しい生き物。
春になると何故だか海辺で磯遊びがしたくなる。磯玉(クボガイなど)やウニを探して磯を探っていくと、いつも子供達が見つけて大騒ぎになるのが本種。竿などで突いて紫色の液体をモヤモヤと噴出させたり、グンニャリした手触りに驚いたり。アメフラシにとっては迷惑な話である。
これを島根県隠岐島後では食用とする。珍味というよりはもっと身近な食べ物といったもので、春に磯で採取して自宅でゆで上げる。
◆食べてみる◆
食用にしていることを確認出来たのは千葉県大原、島根県島根半島、島根県隠岐郡隠岐の島町都万、津戸。
島根県隠岐ではゆでて、もみ洗い。これを改めて煮つけにしたり、酢の物にする。煮つけは思ったよりも弾力があり、旨味も感じられる。酢みそだと酢の味に身の食感、旨味などが消えてします。微かに苦みがあるものの、生臭みなどクセがなく、思ったよりも美味。