アカザ

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8cm SL 前後になる。一様に赤褐色で頭部は左右に幅があり、体は細長い。小さい時は鮮やかに赤い。上顎吻に近いところに2対、下顎に1対のヒゲがある。脂鰭があり、長く低く、後端は尾鰭と連続する。尾鰭は丸い。
上顎吻に近いところに2対、下顎に1対のヒゲがある。
脂鰭があり、長く低く、後端は尾鰭と連続する。尾鰭は丸い。
8cm SL 前後になる。一様に赤褐色で頭部は左右に幅があり、体は細長い。小さい時は鮮やかに赤い。上顎吻に近いところに2対、下顎に1対のヒゲがある。脂鰭があり、長く低く、後端は尾鰭と連続する。尾鰭は丸い。
8cm SL 前後になる。一様に赤褐色で頭部は左右に幅があり、体は細長い。小さい時は鮮やかに赤い。上顎吻に近いところに2対、下顎に1対のヒゲがある。脂鰭があり、長く低く、後端は尾鰭と連続する。尾鰭は丸い。
8cm SL 前後になる。一様に赤褐色で頭部は左右に幅があり、体は細長い。小さい時は鮮やかに赤い。上顎吻に近いところに2対、下顎に1対のヒゲがある。脂鰭があり、長く低く、後端は尾鰭と連続する。尾鰭は丸い。

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魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系ナマズ目アカザ科アカザ属
外国名
Raddish bullhead
学名
Liobagrus reini Hilgendorf,1878
漢字・学名由来

漢字 赤佐 Akaza
由来・語源 岐阜県郡上八幡での呼び名。赤いため。
蜂ふぐ 〈一種小なるものあり、俗に蜂ふぐといふ、その色黄赤、あるいは白線半あり、かまぼことなして、食べし、又なまづに似て、大サ一二寸に過ず。〉。『魚鑑』(武井周作 天保辛卯 1831)
〈MACRONES,Dun. 
sp. かずなぎ 度島戸非村
sp. ばち(みこうを) 岩代井南川
sp. みこうを(あかぎゞ) 紀伊
sp. ちょっきり 美作佐良山村(岡山県津山市佐良山?)津山川〉。
『帝国博物館天産部魚類標本目録.帝国博物館』(石川千代松・松浦歓一郎 1897/明治30年)
〈絲顎亞目ギギ科アカザ屬アカザ 台湾の淡水系から Liobagrus nantoensis OSHIMA 及び Liobagrus formosanus REGAN の2種、朝鮮の淡水系から Liobagrus andersoni REGANと Liobagrus mediadiposalis MORI が報告されている〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)

Hilgendorf
Franz Martin Hilgendorf(フランツ・ヒルゲンドルフ 1839-1904 ドイツ)。動物学者。お雇い外国人教師として来日。第一大学区医学校で日本で初めて博物学の講義を行う。魚類の採取を積極的に行い。魚河岸や江ノ島に通い。函館など日本各地を旅行した。
地方名・市場名

概要

生息域

淡水魚。川の上流、中流域。浅くて流れのある小石、ゴロタ石などの間。
宮城県、秋田県以南、本州、四国、九州。日本固有種。

生態

夜行性。主に水生昆虫を食べている。昼間は石の下などに隠れている。
産卵期は5〜6月。卵は石の下などに産みつける。
鰭の棘に刺されると非常に痛む刺毒魚。

基本情報

日本固有種で東北以南の清流にいる夜行性の魚で、昼間は石などの中に隠れている。絶滅危惧種で河川で見かける機会は非常に少なくなってきている。河川の状況によっては採取しないこと。
河川の魚では唯一赤い色をしており、鰭の棘に毒があり指されると強く痛むので印象深い魚なのだろう。また子供でも簡単につかまえられることもあり、日本各地にたくさんの呼び名が残っている。
痛みは長続きしないので1950年代、60年代、我が故郷、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)では、至って普通種で、食用にする人が少なかったために子供の格好の遊び相手だった。川の石をはぐると小さな個体が花火のようにぱっと散るほど多かった。手でつかめるかどうかを子供が競ったものである。ときどき刺され痛い目にあうのだけど、少し我慢すると痛みが治まる。ある意味、大人公認の遊びの対象であった。本種が無数に河川にいたときを知る人で痛い目にあった経験を持つ人も多いと思うが、これこそが真に自然から学ぶということだと思っている。
岐阜県西部徳山村・北部郡上地方、福井県南部、徳島県美馬郡つるぎ町や同県那賀町(鷲敷町)などで食用となっていて、今現在も漁が行われている地域もある。

水産基本情報

市場での評価 観賞用には売られているが、食用魚としては流通しない。
漁法 筌、たきわけ(滝分け、滝脇)、登り落ち
産地 岐阜県、福井県

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。痩せていないもの。

味わい

旬は春から初夏。
背鰭・胸鰭などに棘を持ち、刺されると非常に痛い。また長く痛みが続くこともある。体は軟らかい。
●絶滅危惧種なので地域での食文化を維持するくらいの利用にとどめたい。

栄養

危険性など

背鰭・胸鰭の棘に刺されると痛みが走る。指された直後はちくっとしてかなり強い痛みを感じるが、長続きしない。

食べ方・料理法・作り方

アカザの料理法・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)
アカザの煮つけ 生きているものを料理するときは清酒などで半死の状態にする。棘が強いので取り去ってざっと流水などで洗う。鍋に酒・醤油・好みで砂糖・水を沸かした中に入れて短時間強火で煮る。頭を持ち歯で中骨をしごき取るようにして食べる。柔らかく嫌みのない味わいで皮周辺がねっとりしてうま味がある。

アカザの唐揚げ 生きているものはボウルに入れ清酒を注いで半死状態にして料理する。頭部は硬く強い棘があるので取る。水分をよくきり片栗粉をまぶして二度揚げする。身が柔らかいのでさくさくとして香ばしく、身はクセがなく甘みがある。皮目にうま味がありとてもうまい。

好んで食べる地域・名物料理

甘露煮 みりん、酒、砂糖などを使い、しょうゆは少量で煮たもの。[福井県奥越地方]
なれずし ぬめりを取り、塩をして、塩出し、ご飯と漬け込んだ、なれずし。[福井県奥越地方]
唐揚げ 硬い頭部を落としてかりっと揚げたもの。[郡上市]
ガナッチョの煮つけ しょうゆ味で甘辛く煮ていた。[徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)・勝浦郡勝浦町]
徳島県美馬郡つるぎ町半田では黒焼きにしてすり鉢ですり粉にする。これを薬にした。藤岡忠夫さん(徳島県美馬郡つるぎ町半田)

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

ドクナマズ
参考文献 場所丹後柏原 
アカンピチ
参考文献 場所丹後柏原、兵庫県芳田(西脇市) 
アカモト
参考門脇さん・廣田眞智子さん 場所兵庫県多可町八千代 
アカギン
参考文献 場所兵庫県揖保村(たつの市) 
アカシチ
参考文献 場所兵庫県明石 
ネコナマズ
参考文献 場所兵庫県柏原 
アカヒチ
参考文献 場所兵庫県氷上郡柏原(現丹波市)・芳田(現西脇市) 
ネギ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県学文路(橋本市の一部) 
アカネギ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県橋本 
ホトケノシジ ホトケノジン
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県湯浅 
ヒツタタキ
備考「櫃叩き」? 例えば米櫃の米を食べ尽くして、それでも残った分を一粒まで食べ尽くすため米櫃をたたいてでもご飯を炊く、それほどにうまいという意味か。 参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県高野山 
アカジョウチン アカジヨオチン
参考文献 場所大分県豊川村(現宇佐市) 
アカネコ
参考文献 場所奈良県吉野川、関西、兵庫県氷上郡柏原(現丹波市) 
ネコノマイ
参考文献 場所奈良県吉野川周辺 
ザス
参考文献 場所富山県魚津 
アケベロ
参考『鮭川 をま るご と楽 しも う! 川魚 をとって食 べて みよ う!』青西 靖夫(さけ がわを楽 しむ会) 場所山形県鮭川町 
チカラ
参考文献 場所山陰 
ザス ジャス
参考20201224萩原若竹屋 場所岐阜県下呂市萩原 
アカザス
参考聞き取り、『萩原文庫6 萩原の風土と生きもの』(はぎわら文庫編集委員会 岐阜県益田郡萩原町 1984) 場所岐阜県下呂市萩原・郡上市白鳥町 
アカザ
備考標準和名。 参考文献 場所岐阜県郡上郡上保村 
チョウキリ チヨオキリ
参考文献 場所岡山県 
チョーキラ
参考『小田川流域の生物文化多様性』(田賀辰也) 場所岡山県井原市芳井町 
ギギ
参考Mさん、自 場所徳島県美馬市木屋平・貞光町(現つるぎ町) 
ギギッチョ
参考2019年07月23日 つるぎ町貞光にて聞き取り 場所徳島県美馬市美馬町 
ガナハン ガナ
参考聞き取り 20181226 聞取 藤岡忠夫さん(徳島県美馬郡つるぎ町半田) 場所徳島県美馬郡つるぎ町半田(1) 
ガナッチョ
参考聞き取り 20181226藤岡忠夫さん(徳島県美馬郡つるぎ町半田) 場所徳島県美馬郡つるぎ町貞光町・半田町 
オイシャハン[お医者はん]
備考「はん」は「さん」と同じ。徳島県西部では様の代わりにいろんなものにつける。太陽につけて「おひーさん(お日様と同じ)」、医者に「お医者はん」。医者は注射を刺す(する)ので刺すにかけた。頭を焼き、つぶして薬にしたため。昔は薬局が買い取りにきたとも。(半田町) 参考自、聞取、文献 場所徳島県美馬郡つるぎ町(貞光・半田)、美馬市脇町 
カナギギ
備考「ぎぎ」としか記していないが、標準和名のギギではなくアカザだと判断した。徳島で「ぎぎ」はアカザのことであることが多くギギは「くろぎぎ」とすることが多い。 参考相生町の方言(徳島方言学会) 場所徳島県那賀町相生 
イドホリ[井戸掘]
参考『木曽川の魚 河川魚相生態学・中下流篇』(丹羽彌 大衆書房 1967) 場所愛知県一宮市起町 
シチミョウジ シチミヨウジ シチミヨオジ
参考文献 場所滋賀県伊庭村東近江市、琵琶湖 
アカリコ
参考文献 場所滋賀県琵琶湖 
ヒナマズ[緋鯰]
備考アルビノで赤い固体。 場所琵琶湖 
チワラスボ
参考文献 場所福岡県肥前柳川(福岡県柳川) 
ギンギヨ キンギョハチウオ
備考赤いから「金魚」、赤くて蜂のように刺すので「金魚蜂魚」だろう。 参考文献 場所福島県猪苗代湖 
ハチウオ ハチウヲ
備考「蜂魚」でハチのように刺すため。 参考文献 場所福島県猪苗代湖周辺 
ミコウオ ミコウヺ
参考『帝国博物館天産部魚類標本目録.帝国博物館』(石川千代松・松浦歓一郎 1897) 場所紀州 
ハチナマズ
備考「蜂鯰」で、ナマズに似た姿をしてハチのように刺すため。 参考文献 場所長良川 
アカゼ
参考文献 場所長野県信州・信州松本 
サスリ
参考文献 場所長野県信濃・松本 
サソリ
場所長野県松本平、静岡県天竜川 
アカヒツ
参考文献 場所関西 
オバサン
参考『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県大井川・金谷 
オオサシ
参考『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県天竜川・杉川 
ササラ
参考『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県天竜川・気田川 
ゲンレイ
参考『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県天竜川・水窪川 
サソウ
参考『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県天竜川・相川 
アカバー タキサワバンバ
参考『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県瀬戸川 
サスンバーサン
参考『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県菊川・小鮒川 
アカナマズ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)、『静岡県の淡水魚-静岡県の自然環境シリーズ-』(静岡県生活環境部自然保護課 第一法規出版 1982) 場所静岡県都築川・太田川、和歌山県岩出・安楽川 
オコゼ
参考文献 場所高知県北部山間部 
ゴス ハリモツ
参考文献 場所高知県高岡郡 
ムカイノカンヌシ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所高野山 
アカッチョ
参考聞き取り 場所徳島県美馬郡つるぎ町半田 
アカギギ
参考自、『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県橋本、徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)貞光川 
アカメラ
場所岐阜県郡上市白鳥町 
アカニコ
場所福井県越前大野市[新井俊成] 
アカメロ
参考佐藤政彦さん(秋田県横手市雄物川町) 場所秋田県雄勝郡羽後町、横手市雄物川町 
アカンタ
参考中野静枝さん 場所福井県永平寺町 
チャンカレ
場所岡山県新見市哲西町[上田修二] 
ホトケウオ ホトケ[仏]
参考山崎博司さん、幸治さん 場所徳島県那賀郡那賀町(鷲敷町) 
ミコンジヨ
参考文献 場所兵庫県但馬関宮(現養父市)