マボヤ亜目(Stolidobranchia)について
ホヤは幼体のときには脊索があり、魚に近い形態をもっていて、魚など脊椎動物の祖先にあたるとされている。自由生活の後に岩などに着生し、ツニシンで出来た丈夫な被嚢(ひのう)に包まれ、海中の有機物などをとり、成長する。
浅い場から深海にまでいるものだが、食用となっているのは比較的浅場に多いものばかり。
もっとも多く食べられ、養殖が行われているのがマボヤ科のマボヤ。これに北国にいるアカボヤが少ないながら流通する。
また韓国や東南アジアではシロボヤ科のエボヤ、シロボヤなども食べられている。
Molgulidae Lacaze-Duthiers, 1877/フクロボヤ科
Pyuridae Hartmeyer, 1908/マボヤ科
Styelidae Sluiter, 1895/シロボヤ科
マボヤ科(Pyuridae)について
マボヤ科で食用になっているのは国内ではマボヤ属のマボヤとアカボヤだ。
Halocynthia Verrill, 1879/マボヤ属
Pyura Molina, 1782/カラスボヤ属
Boltenia Savigny, 1816/クシエラボヤ属
Culeolus Herdman, 1881/ツリガネボヤ属
Hartmeyeria Ritter, 1913/ネズミボヤ属
Herdmania Lahille, 1888/ベニボヤ属
Microcosmus Heller, 1877/ハルトボヤ属
Pyura Molina, 1782/カラスボヤ属
マボヤ属について
食用となっているのはマボヤとアカボヤの2種。マボヤは宮城県などで養殖されていて、関東などでは古くから食べられていた。アカボヤは北海道から入荷してくる。
●Halocynthia roretzi (Drasche, 1884)/マボヤ
●Halocynthia aurantium (Pallas, 1787)/アカボヤ
Halocynthia dumosa (Stimpson, 1855)
Halocynthia hispida (Herdman, 1881)/イガボヤ
Halocynthia igaguri Tokioka, 1953/イガグリボヤ
Halocynthia papillosa (Linnaeus, 1767)
Halocynthia turboja (Oka, 1929)/ツルボヤ