マタナゴ
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ウミタナゴ科ウミタナゴ属
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外国名 | Surf perch
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学名 | Ditrema temminckii Katafuchi and Nakabo, 2007
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漢字・学名由来 | 漢字 真鱮 Matanago Nakabo 中坊徹次(1949年京都府生まれ)。魚類学。魚類の分類の上で多大な功績を残す。また魚類検索を一般人の手の届く形にする。魚類検索という意味合いでは松原喜代松の後継者とみてもいいかも。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。浅い岩礁域や周辺の砂地。
[宮城県気仙沼市唐桑半島北岸・小鯖漁港]、千葉県〜和歌山県の太平洋沿岸、紀伊水道、瀬戸内海、豊後水道。
浅い岩礁域。
注/生息域はまだ正確にはわかっていない。
生態
5月から7月初旬にかけて仔魚を産む、胎生。
環形動物(多毛類)、甲殻類など底生生物をえさとする。
基本情報
旧ウミタナゴである(ウミタナゴ、アカタナゴ、マタナゴ、アオタナゴ)などは食用魚としては単に「たなご」として流通するが、関東などでは希。またマタナゴとウミタナゴの区別は非常に難しい。
本州から九州の太平洋側にいるものと思われる。主に定置網でとれる。利用している地域としていない地域とがあり、利用していた地域でも、利用度が下がり、認知度も落ちてきている。実際に多くの地域で非常に安く、またときに廃棄されている。未利用魚のひとつだ。
産地周辺でも食用となっていて、比較的ローカルな存在である。
珍魚度 まったく珍しい魚ではないが、見つけても同定能力(魚類学的知識)が必要となる。
水産基本情報
市場での評価/希に入荷してくる。とても安い。
漁法/定置網
産地/
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。
味わい
旬は不明。
鱗は円鱗で柔らかく取りやすい。皮はやや硬い。骨はあまり硬くない。
繊維質ではない白身で血合いは弱く赤くない。熱を通しても硬くならないがぼろぼろする。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
祝いに食べる 宮城県気仙沼ではお食い初めや地鎮祭、上棟式などの祝い事に塩焼きにして食べる。[佐藤誠さん(気仙沼濱喜)]
加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
備考オキタナゴをホソタナゴ(細たなご)というのに対して。 参考三浦工さん 場所宮城県南三陸町
参考佐藤誠さん 場所宮城県気仙沼
参考文献 場所宮城県気仙沼、神奈川県三崎
参考文献 場所新潟県
参考文献 場所神奈川県川崎・三崎
参考文献 場所長崎県壱岐、福岡県玄海灘
参考文献 場所鹿児島