ハス
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
概要
生息域
淡水魚。
琵琶湖、淀川水系、三方湖に自然分布。
移植・移入/関東平野、濃尾平野、岡山平野の河川。琵琶湖からの稚アユ放流にともなって各地に広がる。
生態
コイ科ダニオ亜科では珍しく魚食性。アユ、ヨシノボリ、コイ科魚類を捕食。
口が大きくへの字形に曲がっているのは肉食魚だからだろう。
産卵期は5月下旬〜8月中旬。
成長は早く1年で6〜7cm、2年で12〜14cm、3年で16〜20cm、5年で24cm前後になる。
基本情報
本来は琵琶湖、淀川水系、三方湖などの固有種。これが日本各地に移入されて関東などでも普通に見られる。
だれが決めたことかはわからないが「琵琶湖八珍(ビワマス、ニゴロブナ、ホンモロコ、イサザ、ゴリ/ヨシノボリ属の幼魚、コアユ、スジエビ、ハス)」のひとつだ。
琵琶湖では漁獲量が多く、魚屋さんにも売られている馴染み深い食用魚で、なれずしにも加工されるなど非常に重要な種である。
琵琶湖から日本各地に移入しているが、食文化のない地域では小骨が多く食べにくいのでやっかいものでしかない。
琵琶湖周辺では稚魚から成魚まで様々な料理方で食べられている。米原ではハスづくしが食べられる料理店もある。
またオイカワが食べられている地域には、オイカワの代用として琵琶湖から焼きハスとして流通している可能性が高い。
珍魚度 関東など広い範囲で見られるが、自分で釣り上げるしかない。琵琶湖周辺では鮮魚で手に入る。
水産基本情報
漁法 地引き網、投網、刺し網、トローリング
産地 滋賀県
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りがあり、目が澄んでいるもの。ハス子(秋などにとれる若い小型のもの)の方が食べやすい。
味わい
成魚の旬は初夏。秋に取れる小型の当歳魚も味がいい。
クセのない味わいで川魚特有の好ましい風味がある。
小型は骨が気にならず食べやすいが、成魚は小骨が多く、食べづらい。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
ハス料理 『やまに』滋賀県米原市世継。洗い(車切り)、田楽、塩焼き、フライなど多彩。料亭の洗練された味わいである。
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど
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