クロヘリメジロザメ

クロヘリメジロザメの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
3m TL 前後になる。尾鰭基底背面にくぼみがある。
3m TL 前後になる。尾鰭基底背面にくぼみがある。
珍魚度・珍しさ★★★★
めったに出合えない
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱軟骨魚綱ネズミザメ上目メジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属
外国名
学名
Carcharhinus brachyurus (Günther, 1870)
漢字・学名由来

漢字/黒縁目白鮫 Kuroherimejirozame
由来・語源/縁の縁が黒ずんでいるため。
〈各鰭は一般に淡色であるが、先端や前縁が暗色になることが多い〉。『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)

Günther,
Albert Karl Ludwig Gotthilf Günther (アルベルト・ギュンター 1830-1914 ドイツ→イギリス)。動物学者。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。水深100m前後の沿岸に生息。回遊性で春から夏に北上、秋から冬に南下。
[青森県深浦]、新潟県柏崎沖、鹿島灘、房総半島東岸、相模湾、有明海、九州南岸。
朝鮮半島全沿岸、台湾、浙江省、全世界の温帯域、地中海西部。

生態

人を襲う危険性がある。

基本情報

非常に珍しいサメのひとつで当然、流通することも希で、食用となるときも標準和名がわかっているかどうかはわからない。
今回は青森県深浦で揚がり、しっかり同定されてやってきた。形態画像は出産前の仔魚。
珍魚度 珍魚。水揚げ量が極端に少なく、めったに出合えない。

水産基本情報

市場での評価/流通しない。
漁法/定置網
産地/青森県

選び方・食べ方・その他

選び方

味わい

旬は不明。
筋肉だけ、しかも1個体だけしか食べていないので詳細は不明。
身がしまっていて、熱を通しても締まらない。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

クロヘリメジロザメの料理・レシピ・食べ方/ソテー(ムニエル)、揚げる(フライ)、煮る(煮つけ)
クロヘリメジロザメのムニエル 切り身にして塩コショウ、小麦粉をまぶし多めの油でじっくりとソテーする。仕上げにバターで風味づけした。サメというよりも豚肉に近い食感。魚から感じられる匂いなどはなく、香ばしさのなかに豚肉を思わせるようなうま味がある。

クロヘリメジロザメのフライ 切り身にして塩コショウする。小麦粉をまぶし、溶き卵にくぐらせてパン粉をつけて揚げる。黙って目の前に出されて食べるとまったく正体不明だろう。あえて言えば豚肉に近い。あまり魚らしくない味わいであるが、フライとしてはとても味がいい。ただ豚ロースのように脂身がないので、油で揚げるよりもコートレットにしてバターでソテーした方がうまいかも。
クロヘリメジロザメの煮つけ 切り身にして湯通しする。冷水に落として水分をよくきり、酒・砂糖・醤油・水をわかした中で短時間煮る。煮ると適度に締まる。味はマグロ類と豚肉などの中間的なもの。嫌みがなく食べやすい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど