ギンエビス

ギンエビスの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
40mm SH 前後になる。螺塔は高く、上方の螺層は比較的平滑だが、螺層の肩に低い三角錐状の結節がある。真珠を思わせる光沢がある。
40mm SH 前後になる。螺塔は高く、上方の螺層は比較的平滑だが、螺層の肩に低い三角錐状の結節がある。真珠を思わせる光沢がある。
珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ニシキウズガイ上科ニシキウズガイ科ギンエビス属
外国名
学名
Ginebis argenteonitens (Lischke, 1872)
漢字・学名由来

漢字/銀戎 Standard Japanese name / Ginebisu
由来・語源/『目八譜』より。エビスガイは姿が戎(恵比寿)さんの顔のシルエットに似ているためで、同じような姿だが色が銀色であるため。

Lischke
Carl Emil Lischke (1813-1886) ドイツの貝類学、軟体類学者。『Japanische Meeres-Conchylien』を出版。日本の貝類を研究する。
目八譜
1843(天保14)、武蔵石寿(武蔵孫左衛門)が編んだ貝の図譜のひとつ。図は服部雪斎が描く。武蔵石寿は貝類を形態的に類別。1064種を掲載する。現在使われている標準和名の多くが本書からのもの。貝類学的に非常に重要。
地方名・市場名

概要

生息域

海水生。水深50〜400m。
太平洋北部〜東シナ海。

生態

基本情報

本州以南の太平洋側で水揚げされている。ギンエビスには、棘が目立つヒラセギンエビスと、まったくないフクレギンエビスタイプがある。3種は同種とされている。
底曳き網のある漁港などではそれほど珍しいものではない。
非常に水揚げ量が少ないので食べる人はめったにいない。
貝の収集の対象でもある。
珍しさ度 太平洋側で底曳き網のある地域では水揚げ時に見つけることができる。

水産基本情報

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。

味わい

市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網
産地/

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ギンエビスの料理・レシピ・食べ方/煮る(醤油煮)
ギンエビスの醤油煮 煮ても硬く締まらない。身に甘味があり、ワタに豊かなうま味がある。巻き貝の中でもくっしのおいしさだ。
ザルなどに入れて流水で汚れを落とす。水分を切り、酒・醤油・水で冷たい内に入れて煮る。沸騰して5、6分で火を止めて冷ます。[写真にはフクレギンエビスが含まれるが味は同じだ]

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど