シモフリガレイ
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50cm SL 前後になる。有眼部に霜降り模様がある。眼を覆う皮膚に鱗がある。両顎の有眼部側と無眼部側に渡って歯がある。 50cm SL 前後になる。有眼部に霜降り模様がある。眼を覆う皮膚に鱗がある。両顎の有眼部側と無眼部側に渡って歯がある。
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★ 美味 |
分類 |
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜目カレイ科シモフリガレイ属
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外国名 |
Deep-sea sole
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学名 |
Embassichthys bathybius (Gilbert, 1890)
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漢字・学名由来 |
漢字/霜降鰈 Simofurigarei
国内では1981年に和名が発表されている。尼岡邦夫、坂本一男、阿部晃治の三氏が北海道太平洋側で発見された5固体からつけた和名ではないかと思う。
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地方名・市場名 |
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概要
生息域
海水魚。水深300-800m。
北海道太平洋沿岸、[網走]。
アリューシャン列島ベーリング海沖、アラスカ湾〜カリフォルニア南部。
生態
基本情報
国内では北海道で希に揚がるもの。生息している水深が深いためだと思われる。
当然、一定の評価もなく、流通したかどうかもわからない。
水産基本情報
市場での評価/流通上見ていない。
漁法/
産地/北海道
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
旬は不明。
鱗は小さく取りやすい。皮は厚みがありやや強い。骨は柔らかい。
透明感のある、水分の多い白身だが、煮ても強く縮むことはない。
身(筋肉) 希にしか揚がらない魚なので旬はわからない。2020年9月の固体は水分が多く、柔らかかった。縁側も柔らかく、脂も乗ってはいなかった。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
シモフリガレイの料理法・調理法・食べ方/揚げる(フライ)、ソテー(ムニエル)、煮る(煮つけ)、汁(潮汁、みそ汁)、生食(刺身)、焼く(塩焼き)
シモフリガレイのフライ あえて言うと身は、スケソウダラに似ている。水分が多く嫌みがない。ほどよく繊維質なのだけど、この繊維は弱く熱にとけてエキスになる。五枚に下ろして皮付きのまま水分をよくきる。塩コショウして小麦粉をまぶして衣(卵・小麦粉・水)をからめてパン粉をつけて高温で短時間揚げる。パン粉の香ばしさの中はふんわりと柔らかく、ジューシーである。フライ材料として非常に優れている。
シモフリガレイのムニエル 水洗いして切り身の水分をペーパータオルなどにくるみよくとる。塩コショウして小麦粉をまぶしてこんがり香ばしくソテー、仕上げにバターで風味づけする。表面はかりっとし、ナイフを入れると味わい深いエキスが流れ出してくる。このエキスとバターの相性が極めていい。ビールにも合うがご飯がすすむ。
シモフリガレイの煮つけ 頭部を煮つけ。今回の固体の肝は小さく水っぽかったので使わなかった。湯通しし残った鱗とぬめりを流す。水分をよくきり、酒・醤油・水であっさり煮た。砂糖やみりんで甘味をつけてもいい。身が硬く締まらず、嫌みのない味わいだが、本種の味の個性がない。
シモフリガレイの潮汁 あらを集めて置く。湯通しして残った鱗やぬめりを流す。これを昆布だしで煮だして酒・塩で味つけする。とてもうま味豊かな汁になった。嫌みのない味わいで非常においしい。
シモフリガレイの刺身 今回のものは活け締めであったので、五枚下ろしにして皮を引くと透明感が感じられた。やや厚めの平造りにしてみた。まったく嫌みのない味ながら、うま味が豊とも言えない。食感は活け締めなのでほどほどにあった。
シモフリガレイの塩焼き 切り身にして水分をよく切っておく。塩をして少し寝かせて、表面に浮き上がって来た水分をよくきる。これをじっくりと焼き上げる。焼くとかなり強く縮むが硬くはならなかった。嫌みのない淡泊な味わい。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど