硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系
スズキ目ハゼ亜目ハゼ科マハゼ属
マハゼ
Acanthogobius flavimanus (Temminck and Schlegel)
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魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
食べ方◆天ぷら/唐揚げ/刺身/煮つけ/乾物(だし)
真子(卵巣)のにつけ
◎非常に美味
大きさ◆■20センチ前後になる
生息域◆北海道から種子島。沿海州、中国、シドニー、カリフォルニア。
生態◆
河川の下流、汽水域の干潟、内湾。
産卵期は南にいくほど早く1月から5月。
産卵は干潟に専用の穴を掘り行われる。
1年で成熟し産卵、死んでしまうものと、成熟が遅くて2年目で産卵、死んでいくものとがある。
孵化した仔魚は初め浮遊生活を送り、成長とともに底におりてくる。
仔魚期は甲殻類、生長するとアサクサノリやアオノリなど植物性のもの、ゴカイなどをエサとする。
市場での評価・取り扱われ方◆秋から冬にかけて活け、開いたものが入荷する。これらはとても高価。活けでキロ/2000円から3000円(卸値)、開きで6枚ほどが450円くらいする。また輸入物もあるらしいがまだ確認していない。
マハゼの基本◆
■天ぷら材料としては代表的なもの。
■小さなものは佃煮原料。
■各地で干してだしをとるのに使われる。
■干したものは甘露煮にもなる。
「江戸前ハゼ・天ぷら船」といって深川、佃島などから遊魚船が出ている。現在では少なくなったものの、夏から秋にかけての東京湾を代表するものだった。

漁獲方法◆釣り/定置網
漢字◆
「真沙魚」、「真鯊」。
由来◆ハゼの代表的なもの。
「はぜ」について
漢字◆

「鯊」、「沙魚」、「蝦虎魚」、「弾塗魚」、「破世」、「沙溝魚」。
由来◆
「古語には濁点がなく〈はせ〉であったはず。陰茎を〈はせ〉〈はせお〉といった。陰茎に似た形の魚」。
「『弾塗魚』は良くはねる。〈はぜる〉魚の意」。
「すばやく水中を駆ける魚であるから『馳せ(はせ)』が「はぜ」になった。
呼び名・方言◆
■関東はじめ多くの地域で、単に「ハゼ」。
■岡山県などでは「シロハゼ(白はぜ)」。これは瀬戸内海でウロハゼを「クロハゼ(黒はぜ)」というに対して使われているようだ。
■島根県安来市などでは「ゴズ」という。
「イーブー」、「オカンバ」、「カジカ」、「カジカギス」、「キス」、「グズ」、「クソハゼ」、「グング」、「グンジ」、「グンズ」、「モミハゼ」。
その年に生まれた小さいものを「デキハゼ」。
釣り◆
■魚釣りの入門に「ハゼ」が対象となる。
■内湾の汽水域の浅い水深で釣れるのが夏。小さな重りをつけた投げ釣り、浮き釣りと仕掛けはなんでもよい。エサはアサリ、ゴカイ、イソメなど。むしろ餌の付け方をていねいにするのがコツといえばコツか?
■秋にはやや深い場所で船から片天秤で釣る。エサはゴカイ、イソメ。
◆食べてみる◆
 江戸前の天ぷらではなくてはならない。活けをていねいに開き、目の前で揚げ立てを食べるのは東京人として幸せを感じる時。夏などにとれる「できはぜ」という小降りのものは唐揚げにもいい。
 他には佃煮、甘露煮、煮つけ。ときに刺身にもなる。
 島根県宍道湖や中海、近隣の町々ではこれを焼いて干し、枯らしてお雑煮などのだしに使う。このだしは、上品ななかに甘味があり、吸い物として最上。
 活けのハゼなら刺身もおすすめ。これはシロギスよりも透明感があり、旨味も強い。
 珍しいものでは真子の煮つけは非常に美味。関東では真子だけを集めて売っている。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
●東京湾。八王子魚市場
同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
参考/『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)、『海トンボ自伝』(1983 吉野熊吉 論創社)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、『広辞苑』、『たべもの語源辞典』(清水桂一編 東京堂出版)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)
■私見
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