マルアオメエソ
代表的な呼び名メヒカリ
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15cm SL 前後になる。細長く、アオメエソと比べて微かに頭部は短く、目も微かに小さい。背鰭に黒斑がなく、胸鰭は第1背鰭の後端まで。 15cm SL 前後になる。細長く、アオメエソと比べて微かに頭部は短く、目も微かに小さい。背鰭に黒斑がなく、胸鰭は第1背鰭の後端まで。
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★★ 一般的(流通量は普通) |
味の評価度 |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正新骨下区円鱗上目ヒメ目アオメエソ亜目アオメエソ科アオメエソ属
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外国名 |
Bigeyed greeneye, 青眼魚、北域青眼魚、奇士魚
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学名 |
Chlorophthalmus borealis Kuronuma & Yamaguchi, 1941
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漢字・学名由来 |
漢字 丸青目狗母魚 Maruaomeeso
由来・語源/アオメエソ属で丸みがあるという意味合い。
アオメエソの異名となる。本ページは暫定的に残している。 |
地方名・市場名 |
メヒカリ[目光] 参考聞取 場所茨城県など東北太平洋側 |
概要
生息域
海水魚。水深45〜600m。
青森県八戸〜千葉県銚子の太平洋沿岸。
生態
基本情報
銚子以北のメヒカリ(目光)は本種である。1980年代茨城県では、味のいい魚だけど鮮度落ちが早いので、売れない魚の代表的なものだった。同じ頃、同県の魚屋さんでバケツ1ぱい200円、実際には100円で買ったことがある。
近年、アオメエソの異名となる。本ページは暫定的に残している。
水産基本情報
市場での評価 築地など関東の市場でも普通に見られるもの。値段はやや高値で、キロあたり2000円を超えることがある。
漁法 底曳き網
産地 茨城県、福島県、千葉県
選び方・食べ方・その他
選び方
触って硬いもの。目が白い、斑文がはっきりしないものは古い。
味わい
旬は不明。年間を通して脂がある。
鱗は細かく薄く取りやすい。皮は比較的しっかりしている。骨は非常に柔らかい。
白身で銀皮がきれい。脂が全体に散在していて白濁している。熱を通すと煮崩れしやすい。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
マルアオメの料理・調理法・食べ方/生食(刺身)、焼く(塩焼き、一夜干し)、揚げる(唐揚げ、天ぷら)、煮る(煮つけ)
マルアオメの刺身(目光の刺身) 市場にくる荷を見ていると鮮度にばらつきがある。鮮度のいいものを選んで刺身にするといった感じである。鮮度がよく大きなものは刺身が最高だ。口に入れた途端にとろっととろけるような甘味がありとてもうまい。魅力的である。
マルアオメエソの唐揚げ(目光の唐揚げ) 鱗が取りやすく棘がなく骨の柔らかいところから、産地などでも定番的な料理となっている。水洗いして水分をよくきり片栗粉をまぶしてじっくり揚げたもの。下味をつけて竜田揚げにしてもうまい。
マルアオメエソのフライ(目光のフライ) 脂っぽい魚ではあるが、揚げると余分な脂気が飛び、食べやすくなる。ここでは開いて(三枚に下ろしてもいい)腹骨と小骨をとり(小骨は取らなくても気にならないかも)、塩コショウ。小麦粉をまぶしてアングレーズ(卵・水・油を合わせたもの。小麦粉を加えるとバッター液)にくぐらせてパン粉をつけて揚げる。
マルアオメエソの天ぷら とにかく溶けやすい脂を大量に含んでいる魚なのだ。焼いても煮ても、揚げても、この脂は必ず染み出してくる。特に揚げると適度に脂がぬけてさくっとしていて、いい味なのだ。そして天ぷらも、実に味わい深い。
マルアオメエソの煮つけ 液体を使って熱を通すと煮崩れしやすいのが残念でならない。今回は低めの湯で湯引きして冷水に落としてぬめりを取る。水分をよくきり、煮立った煮汁に入れて煮てみた。煮汁は酒・砂糖・しょうゆ(濃い口しょうゆとたまりしょうゆの同割り)。こってり煮ても煮汁は中まで浸透していない。煮汁をからめながら食べる。酒・しょうゆのみ、酒・みりん・しょうゆで煮てもいい。自分好みを探してみよう。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
目光の冷凍唐揚げ 業務用、一般用など商品が多彩。定番化している。
メヒカリの丸干し(マルアオメの丸干し) 全国流通している。2000年前後には特産品的で、産地周辺で多かった。焼き上がりもきれいでとてもうまい。[福島県、宮城県、千葉県など]
釣り情報
歴史・ことわざなど