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市場での評価・取り扱われ方◆市場への入荷量はかなり多い。値段はやや高め。 関東では体長10センチほどから「春日子」として酢締め用に取り引きされる。 大きいものは高価。 生息域◆琉球列島を除く北海道南部以南。朝鮮半島。 生態◆ 産卵期は秋。北にいくほど早く、秋田県、山形県では7月から10月。九州西海岸では9月から11月。産卵時期も地域で変わり、旬も地域差がある。 孵化した稚魚、幼魚は内湾で生育。1年で13センチ前後になる。成長したものは冬は水深60メートルから80メートルの深い場所へ、暖かくなると浅い場所に移動する。棲息する場所はマダイよりもやや浅い。 漁獲法◆刺し網/小型巻き網/釣り/定置網 大きさ◆ 40センチほどになる。 漢字◆「血鯛」。 由来◆ 鰓ぶたの後縁が血がにじんだように赤いので「血鯛」。 各地で「ちこ」と呼ぶのは「小さい(ちいさい)魚」の意味合いであり。「小子」の意味合い。 呼び名・方言◆広島県、高知県では「ちだい」、また広島県倉橋島では「れんこだい」とも。関東では「花鯛(はなだい)」。「ちこ」、「ちこだい」、「姫鯛(ひめだい)」、「小鯛(こだい)」と呼ぶ地域も多い ●タイ科赤いタイの呼び名方言のページへ 釣り◆関東では代表的な釣りの対象魚である。「花だい」という可愛らしい呼び名で、マダイよりも手軽に釣れて数を競う。外房や常磐ではエビエサの胴付き仕掛けで、相模湾などではコマセカゴをつけてウイリーのしゃくり釣りで釣る。 市場では年間を通して入荷がある。需要が高いのは「春日子」と呼ばれる片身1かんどり出来る大きさのもの。片身で1かん取るという意味合いで、三枚に卸した片身がちょうど1個ににぎり寿司になる。1匹で2かんの握りができる。 中途半端な大きさになると「塩焼きサイズ」などと呼ばれる。これも価格は安定している。 また旬の大きなもの鮮度のいいものも需要は高く値段は安定している。 また小鯛と呼ばれるタイ科の魚は西日本ではキダイが多く、東日本ではチダイが多い。 ◆食べてみる◆ 春になると途端に味がよくなってくる。そして木の芽時、初夏、夏と旬を向かえる。 この時期のチダイは大型のものは刺身にしても美味。また軽く酢洗いしてもいい。酢洗いは三枚に卸して骨を抜き、塩をして、酢で洗う。酢にもっと長く浸す(つける)と酢締めとなる。 酢じめは江戸前ずしでは「春日子」と呼ばれ、夏から秋にかけてなくてはならないネタのひとつ。また日本海側の小浜での「小鯛の笹漬け」など酢との相性は最高。 大型のものは刺身ではなくカルパッチョにする。柑橘酢を使うとセビーチェとなるし、フレンチのマリネーもいい。 またマダイと比べてやや水っぽいので塩をして少し置き、塩焼きにしても美味。同様に干物はうまい。 他にはムニエル、フライなども美味。 ●寿司に関しては寿司図鑑へ! 参考/『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、 『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣) 同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会) ●本サイトの無断転載、使用を禁止する |
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