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カキ
一般的に「カキ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
牡蠣(カキ)について

広島湾、養殖筏

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一般的に「牡蠣(カキ)」はイタボガキ科であって食用として利用・流通しているものである。国内だけではなく世界中で、古代から食べられているもので、種類も少なくない。
ただしマガキ以外はあまり知られていなくて、知名度が低い。ヨーロッパで食べられているブロン、オランピア。熱帯域にいるミナミマガキなど。
マガキ以外では国内では夏に出回るイワガキが重要である。そのほかに有明海で養殖されているスミノエガキ、古くは全国的に利用されていたのに絶滅をされているイタボガキ、有明海に多いシカメガキは海外で養殖がすすんでいる。
「カキ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「カキ」ですがそれ以外はカキの仲間ではありません。
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海水生。水深3-10mの砂礫地。
房総半島以南、九州まで棲息。東京湾では絶滅している模様。愛知県、愛媛県、熊本県などで絶滅危惧種に指定されている。
もともとは桁網(底曳き網)などの副産物で食用になっていた。
海辺の潮間帯にも見られるマガキと違って、水深3メートルから7メートル前後の海底にいる。
フランスのブロン(ヨーロ・・・
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海水生。潮間帯下の岩礁域。
陸奥湾から九州、日本海。本州から九州の日本各地でみられる。古く食べる地域も限られていた。この天然の大型のカキ類では瀬戸内海周辺でのイタボガキと双璧をなすものである。
最近では産地が増え、養殖も行われていて、一般的な水産物になってきている。
夏が旬で、最盛期は夏でマガキと交代するように入荷して・・・
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海水生。陸奥湾から奄美群島。
潮間帯。流通する貝ではない。
地域的に利用されているかなどは不明。味はいい。
珍魚度国内の海辺では比較的普通に見られる。
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内湾・河口域、汽水域・干潟。
有明海、不知火海。
朝鮮半島、中学大陸沿岸。天然は有明海に普通だが、あまり利用されていない模様。
主にアメリカで養殖されている。またアメリカの種苗を逆輸入して熊本県天草や大分県で養殖されている。
まだ生産量が少なく、一般的には知られていない。
軟体部分の味わいは非常によく、高値で取引されて・・・
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海水生。干潮線下の砂礫回り。
九州有明海。有明海固有種。
古くは有明海で盛んに水揚げされていたが、今や産地である佐賀県や福岡県、長崎県でもめったにお目にかかれないものとなっている。
マガキに勝るとも劣らずの味で、水揚げが少ないのがまことに残念である。
珍魚度有明海周辺でしか手に入らない。探すほかない。
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海水生。水深5-70mの砂礫底に埋没。
房総半島・富山縣から九州南部。比較的浅い砂地などにいるもので、刺網などで揚がるが食用となることはない。
砂のついたただの石灰質の筒にしか思えない不思議な姿であり、一見生物とは思えないと思う。ようく根元の部分を見ると、二枚貝(貝殻)がへばりついているように見えるが、これがこの大きな・・・
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海水生。潮間帯。
奄美大島以南のインド-西太平洋。食用貝ではない。写真の個体は、画像だけで同定していただいたもので確実ではない。
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汽水域、内湾。
日本全土。
東アジア全域。
最近ではフランス、オーストラリアなど世界中で養殖されている。フランスなどでの生食用カキの多くはマガキ。一般的にカキと呼ばれることの多いマガキは日本全国の海岸線に普通。また、ヨーロッパ、フランスなどでのカキの稚貝の死滅によって国産の種ガキを輸出、以来ヨーロッパやオーストラリアな・・・
マガキのページへ
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海水生。ヨーロッパ、地中海。少ないながらアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどから輸入されている。
うま味とほどよい渋みがあり、カキのなかでも濃厚なもの。
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