待ってるぞ、と言われて行ったのに、病院に行くのでダメだと言われ、それじゃ明日と言われたので行ったら、今日も病院だと言われる。
ご老体、あきらかに、あれなのね、とわかったときにはもう遅い。
脳みそがふやけた状態で、長浜市木ノ本にたどり着く。
ボクの場合、食べ歩きはしないので、いいと思ったらそこだけでいい。
それにしてもこの木ノ本駅近くの食堂はいい。
人に振り回されてへとへとになった身体が、瓶ビールと店の湯気でひゅっと楽になる。
ご老体、あきらかに、あれなのね、とわかったときにはもう遅い。
脳みそがふやけた状態で、長浜市木ノ本にたどり着く。
ボクの場合、食べ歩きはしないので、いいと思ったらそこだけでいい。
それにしてもこの木ノ本駅近くの食堂はいい。
人に振り回されてへとへとになった身体が、瓶ビールと店の湯気でひゅっと楽になる。
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フーディソンの星野さんから始まって、最後は築地魚市場の枡本さんまで、嵐のような11、12月だった。
水産生物の利用法を総合的に調べている人間はボク一人である可能性が高いので、だれもわかってくれないと思うけど、情報処理はヘビー級である。
ということでストレス解消に年一回の「カキフライで自爆するのだ」、をやらかす。
大鉢てんこ盛りのカキフライを作って食うだけだけど、気が晴れるし、健康にもいいんじゃないかな?
ペットボトル入りの甲類焼酎ビックマンを近所のオヤジから、レモンハイの素的なものと一緒にもらっている。
押し入れから出してきた大大大ジョッキにビックマンと炭酸、レモンハイの素をどぼどぼして、焼け糞気味にやる。
小田原のワタルサン家ではレモンハイにポッカレモン(今でも売っていたのにビックリ)を入れると言っていたので、追いポッカレモンをたらす。
それにしても揚げたてのカキフライはやけにうまい。
こんなもん文字にしてもしゃーないくらいだ。
生まれて初めて自分で作ったレモンハイも上手に作れてます。
深夜でもないのにカキフライ、うまいぞ! と叫んでポテチンや。
水産生物の利用法を総合的に調べている人間はボク一人である可能性が高いので、だれもわかってくれないと思うけど、情報処理はヘビー級である。
ということでストレス解消に年一回の「カキフライで自爆するのだ」、をやらかす。
大鉢てんこ盛りのカキフライを作って食うだけだけど、気が晴れるし、健康にもいいんじゃないかな?
ペットボトル入りの甲類焼酎ビックマンを近所のオヤジから、レモンハイの素的なものと一緒にもらっている。
押し入れから出してきた大大大ジョッキにビックマンと炭酸、レモンハイの素をどぼどぼして、焼け糞気味にやる。
小田原のワタルサン家ではレモンハイにポッカレモン(今でも売っていたのにビックリ)を入れると言っていたので、追いポッカレモンをたらす。
それにしても揚げたてのカキフライはやけにうまい。
こんなもん文字にしてもしゃーないくらいだ。
生まれて初めて自分で作ったレモンハイも上手に作れてます。
深夜でもないのにカキフライ、うまいぞ! と叫んでポテチンや。
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今回の目的は人だったのに、その方が行方不明となる。
まさか、とは思ったがどうしようもない。
これがボクの旅の現実なのである。
この日には北風がやむということで、琵琶湖南湖東岸、西岸の漁港を回る。空振りだった。できれば南湖の水揚げを見たかったので、残念である。
南湖で底曳き網の漁師さんに話を聞けたのだけが収穫。
夕方に湖北に行ったが、やはり今回の主役には会えず。
1945年以前生まれの漁師さんが、どんどん姿を消していく。
唯一の収穫は情報をいただける漁師さんが増えたことだけ。
なんと湖北も漁はないという。
まさか、とは思ったがどうしようもない。
これがボクの旅の現実なのである。
この日には北風がやむということで、琵琶湖南湖東岸、西岸の漁港を回る。空振りだった。できれば南湖の水揚げを見たかったので、残念である。
南湖で底曳き網の漁師さんに話を聞けたのだけが収穫。
夕方に湖北に行ったが、やはり今回の主役には会えず。
1945年以前生まれの漁師さんが、どんどん姿を消していく。
唯一の収穫は情報をいただける漁師さんが増えたことだけ。
なんと湖北も漁はないという。
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田中水産さんに送ってもらった、カドガワフエダイの作成がやっと完了した。
ここらでボクの普段の生活も含めて、カドガワフエダイで昼ご飯。
大きな個体だったので、たくさんの料理を作った。似た傾向の料理を除外して14品作ったことになる。
フエダイ科では、フエダイとは身質が違っていて比べられないが、同じ感じの身質だとゴマフエダイと変わらないレベルの味である。
すべて非常においしかったが、意外だったのがムニエルである。
刺身などで切り落とした部分とか、カマ下の骨のない部分を集めて作ってみた。
ソテーするとふんわり柔らかく膨らみ、身に豊かなうま味があって豊潤である。
ここらでボクの普段の生活も含めて、カドガワフエダイで昼ご飯。
大きな個体だったので、たくさんの料理を作った。似た傾向の料理を除外して14品作ったことになる。
フエダイ科では、フエダイとは身質が違っていて比べられないが、同じ感じの身質だとゴマフエダイと変わらないレベルの味である。
すべて非常においしかったが、意外だったのがムニエルである。
刺身などで切り落とした部分とか、カマ下の骨のない部分を集めて作ってみた。
ソテーするとふんわり柔らかく膨らみ、身に豊かなうま味があって豊潤である。
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冬(寒い時季の)の大根やかぶの葉は干す、というのは1980年に山形県の山間部の国道で野菜を売っていたバアチャンに教わった。
実際に見せてくれたのは2005年、栃木県那珂川町のオバチャン(ボクと同じくらいの)で、びゅんびゅん木枯らし吹く中、洗った大根の葉を畳表に広げて、水分をきり、干し竿に渡して「からからにまで干すのよ」、とやってみせてくれた。土産に干し葉を頂いてきた。
これと魚のあらなどを煮てもいいし、ヒジキと煮てもいい。みそ汁に入れてもいい。
実際に見せてくれたのは2005年、栃木県那珂川町のオバチャン(ボクと同じくらいの)で、びゅんびゅん木枯らし吹く中、洗った大根の葉を畳表に広げて、水分をきり、干し竿に渡して「からからにまで干すのよ」、とやってみせてくれた。土産に干し葉を頂いてきた。
これと魚のあらなどを煮てもいいし、ヒジキと煮てもいい。みそ汁に入れてもいい。
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カゴカキダイの干ものを焼いていて思う事だけど、まるでジジイ殺し脂地獄のようなのである。
干ものの表面に脂がぷわーっと染み出してくる。
これが揚げ油のように干もの全体をぶつぶちと言わせて包む。
ときどき炎が揺らぐ。
ちなみにこれが今回作ったカゴカキダイ丸干しの最後の炎だ。
おしみつつ食べる、なんて言いたいけど、最近では1尾で充分になってきた。
独特で濃厚な脂の味と風味、上質な身の甘さとでジジイはイチコロなのである。
ビールではなく凍頂烏龍茶というのが情けないけど、それにしても脳みそにまでうまいが行き渡る。
ちなみに、まとまってとれることの少ない魚なので、干ものは自作に限る。
干ものの表面に脂がぷわーっと染み出してくる。
これが揚げ油のように干もの全体をぶつぶちと言わせて包む。
ときどき炎が揺らぐ。
ちなみにこれが今回作ったカゴカキダイ丸干しの最後の炎だ。
おしみつつ食べる、なんて言いたいけど、最近では1尾で充分になってきた。
独特で濃厚な脂の味と風味、上質な身の甘さとでジジイはイチコロなのである。
ビールではなく凍頂烏龍茶というのが情けないけど、それにしても脳みそにまでうまいが行き渡る。
ちなみに、まとまってとれることの少ない魚なので、干ものは自作に限る。
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どこで、を書くと問題になりそうなので、言わないが……。
ある日あるとき、ちょっとちょっとと呼び止められて、くるくるっと袋に入れて、くれたのはアカヤガラの頭である。
「身体にいいから」
というのは冗談だと思う。
暇だったのでボクを見て暇つぶししたかったけど、こっちが急いでいる風だったので、不得要領に手許にあったものをくれた、のだと思う。
もらってうれしいものではない。
嘴を捨てるのが面倒だからだ。
でもおいしい部分なのでうれしいことはうれしい。
まことに人間の感情って複雑だな、と自分の脳みそをみて思う。
もちろんアカヤガラの頭部が取り立てて身体にいいなんてことはない。
持ち帰ってすぐ、食べられない嘴を切り落として喉仏を開いて塩をする。
密閉して寝かせて、夜更けに焼く。
最近、ビールを、もちろんチョンマだけどやめた。
夜更けは、いきなり高清水の本醸造、ベランダ冷やしなので、この喉仏の塩焼きは持って来いなのである。
ある日あるとき、ちょっとちょっとと呼び止められて、くるくるっと袋に入れて、くれたのはアカヤガラの頭である。
「身体にいいから」
というのは冗談だと思う。
暇だったのでボクを見て暇つぶししたかったけど、こっちが急いでいる風だったので、不得要領に手許にあったものをくれた、のだと思う。
もらってうれしいものではない。
嘴を捨てるのが面倒だからだ。
でもおいしい部分なのでうれしいことはうれしい。
まことに人間の感情って複雑だな、と自分の脳みそをみて思う。
もちろんアカヤガラの頭部が取り立てて身体にいいなんてことはない。
持ち帰ってすぐ、食べられない嘴を切り落として喉仏を開いて塩をする。
密閉して寝かせて、夜更けに焼く。
最近、ビールを、もちろんチョンマだけどやめた。
夜更けは、いきなり高清水の本醸造、ベランダ冷やしなので、この喉仏の塩焼きは持って来いなのである。
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豊洲までは往復4時間かかる。10時に帰り着いて魚の処理をし、必要な部分部分を撮影している間にお昼になる。
パックから細かい身を集めてとんとんとあらくたたき、ねぎとわさびを合わせて、醤油を掛けたまではよかったが、大急ぎでシャワーを浴びている内にうたた寝をして1時間以上も意識不明になっていた。
まあ荷受けと仲卸の間を行ったり来たり、仲卸を回ったので、これは必然ではないだろうか?
せっかく醤油で和えたマグロは、味は抜群だが、変色して見た目は最低とあいなる。
醤油で和えるとできるだけ早く食べないとこのようになる。でも味はかわらない。
それにしても本マグロ(クロマグロ)の味はどっしり横綱味である。
酸味が少なく、濃厚なうま味がある。
ボクは最近、テンパ(赤身)がいちばん好き。
古今亭志ん生は大病のあとも中トロ好きだったのかな? なんて思ったり。
過ぎたる脂の豊かさだけど、まあたまにはいいだろう 、なんて思ったり。
丼の上のマグロとご飯を重ねると、味的にマグロが勝つ。
ご飯が霞み、マグロの存在感がありすぎるけど、これでいいのだ。
パックから細かい身を集めてとんとんとあらくたたき、ねぎとわさびを合わせて、醤油を掛けたまではよかったが、大急ぎでシャワーを浴びている内にうたた寝をして1時間以上も意識不明になっていた。
まあ荷受けと仲卸の間を行ったり来たり、仲卸を回ったので、これは必然ではないだろうか?
せっかく醤油で和えたマグロは、味は抜群だが、変色して見た目は最低とあいなる。
醤油で和えるとできるだけ早く食べないとこのようになる。でも味はかわらない。
それにしても本マグロ(クロマグロ)の味はどっしり横綱味である。
酸味が少なく、濃厚なうま味がある。
ボクは最近、テンパ(赤身)がいちばん好き。
古今亭志ん生は大病のあとも中トロ好きだったのかな? なんて思ったり。
過ぎたる脂の豊かさだけど、まあたまにはいいだろう 、なんて思ったり。
丼の上のマグロとご飯を重ねると、味的にマグロが勝つ。
ご飯が霞み、マグロの存在感がありすぎるけど、これでいいのだ。
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