四季の卵図鑑目次へ!
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ダツ 004
ダツはあまりうまいとは言いかねる魚である。ぱさついてときに臭みがあって。どうしようもない魚で、卵巣もそうであろうと期待しないでいたらあにはからんやうまいではないか。卵粒は大きく、見た目はよくないのだけど、噛みしめるとじわっと旨味と脂が湧きだしてくる。
2005年7月4日 沼津魚市場
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イネゴチ 005
コチ科の卵巣はどれも味がある。イネゴチもそうでいい味わいである。ただし今回は煮て大失敗。コチ科の卵は塩をして焼くのがいちばんである。香ばしい風味にうまみもあり塩焼きは最上級の味わいである。それが煮てしまって、その風味が消えてしまった。
2005年7月4日 沼津魚市場 菊貞 菊地利雄さんから
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シロサバフグ 006
フグの卵巣で食べられるものは少ない。そのひとつ。肝のうまさは漁師さんなどの間では有名。それでは卵は珍味であろうと思ったら残念。ややぱさついているのは成熟が進みすぎているせいかも知れないが、卵自体にうまさがない。
●フグの仲間の卵巣、肝臓などは原則的に食べることができません。食べる場合、自己責任として、また商用に提供するのも不可です
2005年7月4日 沼津市静浦 大成丸さんから
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キンメダイ 007
意外に知られてないのがキンメダイの卵の味わい。実を言うときっとうまいんだろうと思っていた。それが残念ながら平凡な味わい。思ったよりも卵粒が大きく大味。身ほどにはうまくない。
2005年7月4日 沼津魚市場 菊貞 菊地利雄さんから
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コノシロ 008
意外な魚の卵がうまいんだな、とシログチのに感激していたら広島県倉橋島の日美丸・平本勝美さんから「コノシロ食べましたか」ともっと意外な魚の名前が飛び出した。コノシロの産卵期は春から夏というが、7月では遅いかも知れない。探すとないのが市場難である。と、びっくり。あるではないか目の前に。売っていたのは船橋から来ている源七。そのなかの立派なのを一匹。腹を割くとついているときはついているもんだなと思わず顔がにやけますね。これを見た源七のあんちゃんが「こら! 勝手にさばくな」なんて100円取られた。味は確かによし。卵粒が細やかであるし、旨味もほどほどにある。ただ特筆するほどうまいだろうか? 先日行った沼津では「駿河湾のコノシロはうまくないんですよ」と地元のプロが話してくれた。ひょっとしたら瀬戸内のコノシロのものが特別にうまいのかも?
2005年7月5日
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ゴテンアナゴ 009
ウナギ目の魚で卵がうまいというとハモを考えるが、その他になかなか思い浮かばない。だいたいウナギ目の魚の卵なんて意外にお目にかかることがないのだ。その珍しいゴテンアナゴの卵を食べたらうまかった。と書くと「よかったね」で終わりそうだがゴテンアナゴはほとんど利用されることがなく敢えて食べるなら天ぷらか、干物であろうか。そこに卵も肌理がこまかく味もいいとひとついいところを付け加えたい。
2005年7月29日
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セミホウボウ 010
ひと癖もふた癖もあるヤツという印象のセミホウボウ。身の酸味のある味わいは不思議の感がある。その卵がもっと個性派だとはまた驚きである。皮が硬く袋状。これを切ると赤い卵がはじけ出る。その卵の味わいも独特でやや酸味があるような。
2005年7月29日
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ハモ 011
ハモの卵がうまいのは関西では誰でも知っているのではないか? ハモを骨切りしてすき焼きの地でタマネギと煮あげながら食うというのが大阪から泉南などでみられる。そんなときに真子もあるとまた味わいよしだろう。
2005年7月29日
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