二枚貝綱マルスダレガイ目シジミ上科シジミ科 市場や各地で見られるシジミ ●その他のシジミ科の二枚貝にはここから! |
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食用とするシジミに関して 江戸時代、庶民の暮らしは早朝のシジミ売りと納豆売りの売り声で明けた。このシジミというのは深川、すなわち隅田川河口の塩分を含む汽水域でとったもの。すなわちヤマトシジミである。 今でも市場やスーパー、魚屋で売っているものは主にヤマトシジミであり、ここに少ないながら滋賀県琵琶湖からのセタシジミが入荷してくる。 このように主に食用として流通してきたものはヤマトシジミであるが日本各地で根強く今でも食用として利用されているのがマシジミである。これは淡水に棲息するもの。すなわち山岳部では貴重なタンパク源であったのだ。ヤマトシジミに負けず劣らずにうまい出汁が出で美味であり、淡水の重要な水産物。これが河川の汚濁や過剰な工事、農業用水の整備などで減少している。 ヤマトシジミ、セタシジミ、マシジミという我が国のシジミ科に対して近年増えてきたのが輸入シジミである。台湾、中国、韓国、北朝鮮、ロシアなどから輸入されてくる。特に北朝鮮、中国、ロシアからの輸入ものは今では市場で見ない日はないほどだ。 この中にはヤマトシジミはもちろんであるが種名の判然としないシジミも混ざる。特にタイワンからのものは、タイワンシジミなどとされて各地で繁殖している模様。多摩地区の多摩川を初めとする河川でもシジミを見つけることができるが、これがほとんど我が国に本来棲息しているマシジミではなく種のわからない移入種に置き換わってしまっている。 またシジミの産地である三重県、千葉県などからのヤマトシジミにもこの移入種が混ざっている。左に各地から市場にきたもの、また河川などで採取したものをのせてみたが、形・文様などを見ても非常に多彩であるのがわかるだろうか? 輸入魚貝類には便宜上和名をつけることが多いが、このシジミたちに和名がつくのは何時の日か? ●シジミの関連ページ マシジミ ヤマトシジミ セタシジミ バチ型シジミ(中国シジミ) タイリクシジミ |
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