シジミ
一般的に「シジミ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
シジミ・蜆
国内では原始時代からなじみ深い二枚貝であったと思われる。
汽水域にいるヤマトシジミ、淡水域山間部にもいるマシジミ、ともに日常的に食べられていたようだ。
ここではシジミ=シジミ科の二枚貝とした。
「シジミ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「シジミ」ですがそれ以外はシジミの仲間ではありません。
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海水魚。潮間帯から水深10mの砂泥底。
北海道南西部以南、九州。
朝鮮半島。中国沿岸。日本各地に生息している二枚貝で、本来は食用貝である。ただ長年、クロダイなどの釣り餌としての流通の方が一般的となっている。
今現在、流通しているのはイソシジミとワスレイソシジミの2種。ワスレイソシジミは希に入荷をみるが、本種は長年見てい・・・
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海水生。潮間帯下部から水深20メートルの砂泥地。
房総半島から九州。朝鮮半島、中国大陸南岸。アサリよりもどろっぽいところにいて、場所によっては潮干狩りの対象となっている。まとまってとれると流通することもあるが、2010年代から増えている気がする。これはアサリの減少から来る物ではないかと思っている。アサリのようにあまく強・・・
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淡水生。
琵琶湖、瀬田川、宇治川、淀川と京都を流れる疎水。滋賀県琵琶湖の特産品だ。特に琵琶湖大橋以南の南湖で比較的まとまってとれ、基本的に関西周辺で流通する。ときに関東にもやってくるが、淡水シジミという認識は薄い。味がいいことから日本各地、八郎潟や河口湖などに移植されたこともあるようだ。
滋賀県や京都府のスーパーでは「・・・
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汽水・淡水域。河川の緩い流れのところ、水路などいろんなところで見られる。ヤマトシジミよりも少しだけ上流にもいるものと思われ、ヤマトシジミの中に明らかに本種らしい個体が見られる。
日本各地。
原産は台湾、中国である可能性が強い。
国内以外にもアメリカ、ヨーロッパなど世界中に生息域を広げている。中国などからの輸入シジミに混・・・
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淡水生。東北から四国、九州。
河川や水路、ため池など。日本各地に生息しており、漁の対象ではなく自家消費されていたのだと思う。淡水貝類ではタニシ類とともに古くから馴染み深いもの。山間部にとても重要な食料・たんぱく源だったのだと思われる。
泥抜きさえしっかりすればおいしいので、海から遠いアサリやヤマトシジミが手に入らない地・・・
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汽水域。
北海道から四国九州までの汽水域。
サハリン、朝鮮半島。北海道から九州までの汽水域にいる。流通上で単にシジミと言えばヤマトシジミのことだ。流通するシジミのほとんどが本種で、1万トン以上の生産量がある。代表的な産地は島根県、茨城県、三重県、北海道、青森県など。ただし汽水域という汚染や環境破壊が起こりやすい水域にい・・・
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海水生。北海道〜九州。
潮間帯〜水深10メートルの砂地。イソシジミは本種とイソシジミの2種。
非常に似ていてほとんど区別されることはない。
獲れる量が少なく、あまり知られていない。
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