形態◆体表に棘がなくなめらか。ここからナメラフグの名がある。尻鰭は黄色みを帯びる。胸鰭後方に黒い斑紋がある。
フグ目(Tetraodontiformes)について◆
2亜目10科100属約340種。
フグ亜目(Tetraodontoidae)について◆
ウチワフグ科、ハリセンボン科、フグ科、マンボウ科の4科、29属185種。
フグ科(Tetraodonidae) について◆
世界中に約160種。多くの種がフグ毒(テトロドトキシン)を持っている。
トラフグ属(Tetraodonidae) について◆
■国内で21種。トラフグ、マフグ、ショウサイフグ、ヒガンフグなど食用として重要なものが多い。
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系フグ目フグ科トラフグ属
マフグ(漢字/真河豚 英名/Globefish)
学名/
Takifugu porphyreus(Temminck and Schlegel) その他のフグへはここから!
魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人
毒性◆卵巣と肝臓は猛毒。皮膚と腸は強毒。筋肉と精巣は無毒。
食べ方◆鮮度がよければ刺身/鍋/みそ汁/塩焼き(つけ焼き)/唐揚げ
●フグの調理は一般人は原則的に行なわないこと。食べるなら自己責任で。
大きさ◆45センチ前後になる。
生息域◆サハリン以南の日本海側、北海道以南の太平洋側。黄海から東シナ海。
生態◆調べているところ。
市場での評価・取り扱われ方◆フグ類では入荷の多いもの。値段はやや高め。トラフグと比べると安い。
漁獲方法◆延縄/定置網
◆食べてみる◆
 東京で安いフグといったらショウサイフグもしくは本種である。
 ただしフグ以外の魚と比べると決して安いものではない。
 いちばんうまいのは刺身だとは思うが、鮮度が落ちやすい模様で、関東ではあまり難しい。
 普通に考えるなら
鍋物にするのがいちばん。
 みそ汁は非常にうまい。松尾芭蕉のもある「ふくと汁」はたぶんみそ汁ではないか。



 他には、唐揚げ、焼き物。
 白子の焼き物食べられる。
◆名物料理・加工品◆
干物/島根県西部などでは干物に加工されている。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
マフグの基本◆
歳時記では「冬」。
白子のことを「西施乳」という。西施は春秋時代(紀元前の中国)、越王勾践に愛された美女。
漢字◆「真河豚」。
由来◆フグ類中もっとも普通のもの。
「ふぐ」の語源◆
怒ると腹が「ふくれる」ため。「ふくべ」とも言った。
漢字で「河豚」、すなわち「河の豚」とかくのはフグの腹を膨らませる模様が豚に似ている。中国では河に上るメフグなどをさして、フグとしたために「河にいて豚のように脹れる魚」とされた。
呼び名・方言◆
■最近でこそ「マフグ」と標準和名で呼ばれることが多くなったが、「ナメラフグ」という呼び名も根強い。これは「なめらか」であって体表に棘のないことからくる
「ナメタ「ナメタレ」、「ホンフグ」。
●同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)  参考/『魚の分類の図鑑』上野輝彌・坂本一男 東海大学出版局)、『日本語源大辞典』(小学館)、『魚の辞典』(能勢幸雄 東京堂出版)、『島根のさかな』(島根県水産試験場 山陰中央新報社)
■市場魚貝類図鑑データベースから。
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