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新腹足目アッキガイ科 アカニシ Rapana venosa (Valenciennes,1846)
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魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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初夏から盛夏にかけて東京湾三番瀬のアサリ漁で混獲されて市場に出てくる。利用されるのは大きなものだけであるが、3〜5センチほどの小さな貝も多く混ざる。小さな貝には肩の部分に棘がある
(写真右端)アカニシには貝殻の外側まで赤いものがある
●山口県宇部市 ケイ・ナワさんから
魚貝の物知り度/★★★
■関東の市場には少ないが入荷がある。ただし定まった評価はなく、安い
茹でる/刺身/煮貝
 北海道南部から中国までの、砂泥地の浅海に棲息する。
 肉食の貝であり、漁業では漁の対象としてよりもカキやアサリの天敵として名を馳せている。
 潮干狩りなどでもときにとれることがある。産地での評価はそれなりにあるが、消費地ではあまり馴染みのない貝である。
 また船橋などの産地では戦後から十年ほどは鎌倉に盛んに出荷していたそうだ。これを鎌倉、江ノ島でサザエの貝殻に細かく切って入れ、「サザエの壺焼き」として売っていたという。これは船橋の貝を扱う業者「源七」社長吉種さんの話で、実際に江ノ島で壺焼きを食べたらアカニシであったという。(もちろん今の話ではない)
 また同じく吉種さんによると昔、船橋競馬場、船橋オートで「アカニシは適当に切って串を刺して、焼き、焼き鳥のタレをつけて売っていた」という。今でもこれが売られているのか、また他の競馬場などで売られていたのか? などは知りたいところである。情報を求む。
●福岡県大牟田市の森田さんから
「あかにし」のこの地方での呼び名は今も昔も「けっぷ」もしくは「けっぽ」です。子供の握りこぶしほどの大きさまでは沖合いの石などにつきますが大型になると砂にもぐり干潮時に見つけるには少々の要領が必要です。五月ごろに卵を産み、親はそばで卵を守ります、貝ののどこに目があるのか不思議なことです。卵は黄色で「うみほうずき」といい、昔は女の子が口にくわえ舌と上あごにはさんでぴいぴいいわせていたと思うのですがうろ覚えです。あかにしは「さざえ」に似ていますが「つの」がなく食性はさざえが海藻なのにあかにしは肉食で「アサリ」などを食べます。なまが最高でボイルしますと味は格段に下がります、なまの貝類は刺身にする前にまな板にたたきつけます、死んでいるはずの貝の身が縮み上がるように動くのが不思議でぎゅっと身がしまります、お試しあれ。
以上、興味深い情報をいただきました。要約するよりもメールの文章を引用させていただきました。感謝いたします。
呼び名/千葉県内房船橋、大阪府泉佐野、広島県倉橋島では単に「にし」、福岡県柳川では「こーげ」「まるげ」、大牟田市では「けっぷ」「けっぽ」と呼ぶ。
■意外に刺身はうまい。貝殻から取りだして、塩もみして薄く切る。ゆで上げて酢みそ和えなどにするのもイケルし、煮てもいい。例えば船橋周辺などではアカニシを佃煮風に煮るのだがこれがおかずに、酒の肴にといいものである。酢みそ、煮物などは予め貝殻のまま茹でて、取りだし、汚れなどを洗い流してから使う。
 店舗で使うときにはフォークなどを差し込み身を取りだせるので貝殻が盛り付けに使える。ぬめりをよく揉みだすのに手間がかかるので嫌われるが、貝殻を使った盛り付けは見映えがして料理屋などでも捨て難い食材となる。
(写真下左)茹でてから適宜に切り、からし酢みそで食べる。これは夏の味わい。
(写真下右)貝殻をいかして刺身にしたもの。貝殻から身を取り出すのはエゾボラと同じで簡単
寿司に関しては寿司図鑑へ!
●東京での評価は「東京のさかな」へ
●東京湾三番瀬、船橋産。八王子 源七水産