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形態◆薄い赤色の地に褐色の文様がある。
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●背ビレには強い毒があるので注意が必要。料理をするときには、先ず背ビレを取り除く。刺されたときには50度前後の、つけていられる限界に近い温度のお湯に刺された部分を浸す。また応急処置後は念のために病院で手当を受けるべきだ。
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オニオコゼ科について◆
■国内に9種。
■食用種はオニオコゼ(オコゼ)、ダルマオコゼ、オニダルマオコゼ。
■鰭にある棘に毒を持つ。
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硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系
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カサゴ目オニオコゼ科オニオコゼ属
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魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
食べ方◆刺身/潮汁(みそ汁)/唐揚げ/煮物
ブイヤベース/アクアパッツァ
旬◆春から夏
◎非常に美味
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大きさ◆30センチ前後になる。
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生息域◆千葉県、新潟県以南? 太平洋側では東京湾、相模湾では漁などでもほとんど見かけない。普通に見かけるのは伊豆半島、駿河湾以南ではないか? 日本海側では山形県以南? |
生態◆
■浅い内湾から水深200メートルに棲息する。
■ エビや小魚などをつかまえて食べている。
■ オスメスの見た目の違いはない。
■ 産卵期は5月から8月。産卵盛期は6月から7月。
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市場での評価・取り扱われ方◆
■年間をとおして入荷してくるが、晩春から夏にかけて多い。野締め(漁のときに死んだもの)はやや高め。活けは非常に高価。
■主産地は西日本。九州、瀬戸内海などからの入荷が多い。
■中国などからの冷凍輸入ものもある。安い。 |
オニオコゼの基本◆
■オニオコゼ科で一般に食用とするのは本種のみ。
■オニオコゼを喜ぶのは主に西日本。これが関東に入ってきたもの。
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漁獲方法◆釣り/刺し網/底引き網
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漢字◆「鬼虎魚」。
由来◆「おこ」とは顔が笑えるくらいに愚かにして奇怪なこと。醜いこと。「ぜ」は魚名語尾。「鬼のように醜い魚」の意味。 |
呼び名・方言◆
■一般に「オコゼ」。
■「オコジ」、「オコシ」、「オコジョ」、「オコオジン」、「アカオコゼ」、
■「ヤマノカミ(山の神)」。 |
こぼれ話◆
■「山の神にオコゼ」は古くは御伽草子(おとぎぞうし 室町から江戸時代に出た婦女子童子向けの説話集。一寸法師、浦島太郎などがのる)にある。
■山の神は女性でとても醜かったので「やまのかみ」となった。その山の神がオニオコゼのような醜い魚を好み、祀る風習がある。
■鈴鹿ではとれると生きたままのものを山の神に供える。
■百日咳を治すために兵庫県姫路市荒神社に「オコゼの絵馬」を奉納。群馬県、愛知県でもみられる。
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釣り◆調べているところ。 |
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◆食べてみる◆
定番料理には「薄造り」、「ちり」、「潮汁(うしおじる)」、「みそ汁」、「唐揚げ」などがある。
刺身(薄造り)にするならなんといっても活けがいい。この刺身はシコっとしたなかに旨味が感じられて、しかも清涼感を感じるもの。
歩留まりの悪い魚なのだが、この粗(あら)は潮汁にする。この上品でいながら、旨味に満ちた汁は美味極まりない。みそ汁(白みそ仕立て)もうまい。
野締めもしくは冷凍ものは唐揚げにする。白身の部分が揚げることによって膨らみ、もちっとした食感になる。鰭(ひれ)骨の香ばしさとともに絶品。
●寿司に関しては寿司図鑑へ!
●卵の味わいに関しては「四季の卵図鑑」へ
同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
参考/『魚の文化史』(矢野憲一 講談社)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)
『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社)、『島根のさかな』(島根県水産試験場 山陰中央新報社)、『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣)、『さかな異名抄』(内田恵太郎 朝日文庫)
■私見
■がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
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