ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2000種、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

ジャノメガザミ(英名/Red-spotted swimming clab)

学名:Portunus (Portunus) sanguinolentus (Herbst,1783)

ジャノメガザミの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
甲幅12センチ前後になる。甲羅の前方は丸く、後方は台形。左右に強く長い棘がある。甲羅に3つの明瞭な蛇目型斑文がある。雄の鉗脚(ハサミ)は長く甲羅は左右に長い。雌の鉗脚(ハサミ)は短く甲羅の前後左右幅はあまり差がない。

ジャノメガザミの形態写真

甲幅12センチ前後になる。甲羅の前方は丸く、後方は台形。左右に強く長い棘がある。甲羅に3つの明瞭な蛇目型斑文がある。雄の鉗脚(ハサミ)は長く甲羅は左右に長い。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★

    知っていたら達人級

    ★★★

    一般的な水産物(流通量は多くも少なくもない)

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目短尾下目ガザミ上科ガザミ科ガザミ属
    外国名
    英名/Red-spotted swimming clab
    学名
    Portunus (Portunus) sanguinolentus (Herbst,1783)
    漢字・由来
    漢字 蛇目蝤蛑
    由来・語源 甲に蛇目模様のあるガザミという意味。蛇目文様とは同心円で中央に黒い丸、外側が白い丸で囲まれた模様。
    ガザミの語源は
    ハサミは強靱で強く、はさまれるとケガをするほど。それで「カニであってはさまれると痛手を負うことからカニハサミ」となり、これが短縮されて「ガザミ」となった。
    地方名・市場名
    ジョウトウヘイ(上等兵)/静岡県雄踏町 浜名漁協雄踏支所 鈴木瑞穂75歳 、愛知県一色 仲買店兼カ(ぼうずコンニャク聞取)
    サントウヘイ(三等兵)/静岡県雄踏町 浜名漁協雄踏支所 新久丸45歳(ぼうずコンニャク聞取)
    ミツボシ(三つ星)/愛知県蒲郡市西浦 西浦魚市場(ぼうずコンニャク聞取)
    メガネ(眼鏡)/徳島県阿南市 徳島県地方卸売市場橘水産魚市場(ぼうずコンニャク聞取)
    モンガニ(紋蟹)/三重県尾鷲市 尾鷲周辺名(『一日一魚』岩田明人)、和歌山市雑賀崎(金栄丸 『はまかぜ通信』 寺井政見さん)、徳島県。
    モンツキ(紋付)/徳島県阿南市 徳島県地方卸売市場橘水産魚市場(ぼうずコンニャク聞取)
    生息域
    海水生。東京湾、秋田県以南、九州、琉球列島、八重山。台湾、インド太平洋、ハワイ。
    水深20〜30メートルの砂地。
    生態
    基本情報
    比較的暖かい地域では一般的。
    関東などではあまり見かけない。
    ガザミ類では中型種で、中部日本以西では一般的な食用ガニ。
    ガザミなどと比べると安くて庶民的。
    冷凍輸入も多く、格安なカニ汁(みそ汁)、中華食材などになって料理店などで使われている。
    水産基本情報
    市場での評価 関東ではあまり見かけない。生鮮品よりも冷凍輸入ものが多い。ガザミよりも安く、輸入ものは非常に安い。
    漁法 刺し網、底曳き網
    産地
    選び方
    原則的に生きているもので持ってみて重いもの。
    味わい
    旬は不明
    年間を通じてあまり味が落ちない。
    殻は比較的柔らかい。
    脚の筋肉よりも甲羅下の身の方が多い。
    ほどよく繊維質。
    非常に甘みが強く、後味が短くさっぱりしている。
    汁にして非常にいいだしが出る。
    卵巣、みそも美味。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    調理法
    みそ汁、ゆでる
    ジャノメガザミの味噌汁
    みそ汁 あまり手の込んだ料理には向かない。いちばんうまいのはぶつ切りにして、水から煮て、みそを溶いた汁。カニの臭みがみそで消えて、味わい深いものとなる。
    茹でたジャノメガザミ
    ゆでる やや強めの塩加減でゆでる。非常に上品な甘みがあり、量食べても食べ飽きない。
    好んで食べる地域・名物料理
    加工品・名産品
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
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    食用のカニでは重要なもの。三河湾や紀伊半島ではお馴染みのカニであり、ときに子供のおやつとなっていたこともある。すなわちそれほど甘みがあったということか?
    ただ、近年、築地などで見かけるのは冷凍で輸入されたものがほとんど。それがなかなかいい値段である。
    ■1990年に大阪から鳥羽まで紀伊半島をぐるっと回る旅にでた。2泊で回る強行軍であったが2泊とまった旅館、民宿共に本種のみそ汁がついた。大雑把に身をせせっていると、なかなか甘味があってうまい。浜島町の民宿で「茹でてもうまいでしょうね?」と話すとさっそく茹でてくれて、これが塩加減も抜群で絶品の味。
    参考文献・協力
    『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)
  • 主食材として「ジャノメガザミ」を使用したレシピ一覧

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