◆食べてみる◆
 本種にはケガニのようにミソ(肝膵臓)がほとんどない。それで家庭などで調理するときには甲羅を外して、脚を左右に割り、10分から15分蒸すのがいい。
 甘味があり、ほっくりした身質で非常に美味。
 大量に食べても飽きがこない。これをしてカニの王と言われるゆえんかも知れない。
 市場では雄・雌がしっかり明記されて売られているが、味の点では段違いにオスに軍配があがる。
 刺身は生のまま、包丁で殻を剥き、軽く氷水のなかで振る。確かに面白いのだけど、むしろしゃぶしゃぶにして熱を通した方がうまい。
 焼きがになど最近は料理方法も多様化している。
 鍋材料ともなる。
タラバガニ科のより詳しい家庭での調理法はエゾイバラガニのページを参照
参考/『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、『釧路の魚と漁業』(釧路叢書)
がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
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節足動物門甲殻綱十脚目異尾下目タラバガニ科タラバガニ属
タラバガニ
Paralithodes camtschaticus (Tilesius,1815)
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魚貝の物知り度/★★★★ これは常識
食べ方◆蒸す/しゃぶしゃぶ/焼く
◎非常に美味
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市場での評価・取り扱われ方◆
■活け、ゆでたもの、冷凍などで年中見かける。値段は国産は非常に高く。輸入ものでも雄で大きければ高い。
■輸入原産国はアメリカ、ロシア、カナダ。
タラバガニの基本◆
このタラバガニの仲間はサワガニやズワイガニなどの短尾下目ではなく、ホンヤドカリ、ヤドカリなどと同じ異尾下目である。外見的にはハサミを含めると脚の数は8本であり、最後尾の脚は細く小さく甲羅の中に隠れていて鰓などの掃除をするなど、こっそりと大活躍している。
■雄が高価で、雌が安い。
■暮れが来ると様々なタラバの加工品が市場を賑わせる。その多くがロシア、アラスカなどからの輸入物であり、国産のものは少ない。いちばん多いのが蒸して冷凍したもの。ゆでて丸のままで冷凍したものより、脚だけの方が質も値段も上である。また生で冷凍した脚は、ゆでたものよりもうまいのではないかと思うが、ともっとも高価なのものだ。
■アブラガニをタラバガニと偽って販売されていたっことがある
■カタカナでタラバガニと書くと標準和名だが「たらばがに」「鱈場蟹」と書くと本来は一般名称なのである。例えばズワイガニを「たらばがに」ということもあればベニズワイをさすこともあった。すなわち「鱈場」=「マダラのとれ場所」=「深い海底」という意味合いがある。その「鱈場」にいるカニ(もしくは異尾類)のことを差しているのだ。
国内でとれる量は非常に少なくなり、国内に出回るほとんどが輸入されたものとなっている。
昔は缶詰になって流通していた。我が国ではもっとも有力な産業、輸出産品だった。
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生息域◆朝鮮沿岸、日本海、オホーツク海、カムチャッカ、ベーリング海、アラスカ沿岸の北極海。
生態◆
産卵期は4月から6月。交尾した雌は、卵を腹肢(ふんどしの裏側にある)に産みつける。
一年後孵化し、プランクトン幼生期をへて稚ガニになる。
大きさ◆甲幅25センチほどになる。
漁獲方法◆■カゴ漁/底曳網
漢字◆「鱈場蟹」。
由来◆昔、マダラの延縄漁によくかかってきた。マダラの棲息する深海にいるカニという意味。
呼び名・方言◆市場では単に「たらば」。