イクラのしょうゆ漬けの作り方
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大きめのボウルに、とても手が入れられないくらいのお湯をはる。このお湯の温度はだいたい50〜60度だと思われる。そこに筋子をいれると卵を包んでいた袋が縮み、卵がほぐれやすくなる。
筋子を入れ、少し水を足すと手で卵巣をほぐしていく。これを水を替えて水が透明になったところが画像。卵に脂分である皮膜や筋が付着している。
これをバトミントンのラケットでこしながら脂の多い皮膜や血管を取り除く。意外に卵はつぶれない。
この皮膜や血管があると生臭くなる
何度かラケットに通したら今度は水を替えながら皮膜や破れた卵の袋、また余分な脂を洗い流していく。
洗い上がったのがこれ。卵の表面がつやつやしている。
これをザルに取り水気を切り、今度は布にとる。これをザルにのせて冷蔵庫で1時間ほど寝かせる。これで余分な水分が抜ける。
以上の卵巣を漬け込むたれの作り方。酒1と味醂1を合わせた者を鍋に入れ火にかけてアルコール分を飛ばしたものを冷やす。これにしょうゆ2を合わせてタレができる。「酒1/味醂1/しょうゆ2」の比率のタレをイクラの量を見て作る。これで密閉容器でタレとイクラを合わせて1晩以上寝かす
 8月も後半となると市場にはサケのフィレ、白子、筋子が連日のごとく入荷してくる。そのなかにあって一番人気は当然のごとく筋子。これを加工したのがイクラである。塩かしょうゆで漬けるのだけれど、我が家が好んで作るのがしょうゆ漬けだ。作り方はとても簡単である。ただ手間はかかるので決して手抜きのないように作るべし。
 さて、我が家のイクラは保存食ではない。普通、しょうゆに漬けたり、塩をしたりするのは保存のためであるが、作ってから2〜3日で食べきるためにやや薄味に作っている。この薄味というのが市販品にはない家庭だけで楽しめる手作りはだけの味わいなのだ。
 薄味なのでご飯よりもイクラの方が多いというのも可能だし、それだからこそイクラ本来の旨さが味わえるのだ。また日本酒を合わせるなら吟醸酒でも、またシャンパンにも合う。ワインなら出来ればシャブリを選んで欲しい。酒がすすむので飲み過ぎに注意すべし。
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