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2004年5月13日 沼津魚市場便り04 目次/市場魚貝類図鑑//静岡の目次へ |
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さて底引きのところに腰を据えてじっくり魚貝類を見ていく。 甲殻類短尾類(カニの仲間)オオエンコウガニ(あぶらがに)、コツノキンセンガニモドキ。 異尾類(ヤドカリなどの仲間)はオオコシオリエビ。 ヒカリチヒロエビ(しまえび)、ベニガラエビ、ツノナガチヒロエビ(あかえび)、ヒゲナガエビ(本えび)、ヒメクダヒゲエビ、ナミクダヒゲエビ、ボタンエビ、ジンケンエビ(甘えび)、ミノエビ、アカモンミノエビ、珍しいところではオキナエビ、トゲヒラタエビ。駿河湾でもっとも値のいいアカザエビ、サガミアカザエビなどもいる。 その他の甲殻類はウオノエの仲間とオオグソクムシ。 魚はヒウチダイ、マルヒウチダイ、ハシキンメ、キンメダイ、トウジン(げほう)、テナガダラ、ヨロイイタチウオ(ひげだら)、シマイタチウオ、アオメエソ、トモメヒカリ、ユメカサゴ、アカゴチ、ウケグチメバル、アカカサゴ、シロカサゴ、ウッカリカサゴ、イズカサゴ、オニカサゴ、ババガレイ、ムシガレイ、サメガレイ、ベニテグリ、ルソンベニテグリ、オキトラギス、ソコアマダイモドキ、ソコアマダイ、ヤマモトタチモドキ、アカムツ、スミクイウオ、アラ。 この多彩な底引きの魚は15日操業をもって終了し、後には黒潮にのり来る夏の魚に交代する。 底引き網以外には三宅島方面からではないかという、ヒレナガカンパチ、カンパチ。下田からのキンメ、土肥からの定置の魚がある。定置ではマアジ、マサバ、マイワシ、カタクチイワシ、マダイやニザダイ、メジナ。 刺し網ではカサゴ、メバルにオオウシノシタ、カワハギ。 大島や西伊豆の各地からはヘソアキクボガイ、バテイラ(しったか)、メガイアワビにクロアワビ、トコブシがたっぷり来ている。またこれは沼津地先のものだろうか、前回3月にもあったがジンドウイカ、ケンサキイカが透明な身体に緑の斑紋の明滅させている。 青葉の頃を過ぎてもう初夏ともいえそうな侯である。この時期のアオリイカをして「たけのこばしょう(沼津でアオリイカは、ばしょういか)」というのだと山丁、菊地さんから聞いた。そのとおりにアオリイカがこれもまだ生きて明滅している。その色合いの透明で深いこと。見ていると吸い込まれそうに感じる。 それと当日、沼津の市場を賑わせたのは「針子(はりこ)」と呼ばれるサンマの幼魚である。魚市場の岸壁にあとからあとから棒受けの船が着岸してキラキラと「針子」を揚げていく。体長10センチ以下から成魚といえそうな30センチを超えるのもいる。これを大きなトロ箱に入れて積み上げていく。この積み上げて行く間にも、この小さなサンマの腹が割れて内臓がはみ出してしまう。山丁さんなど仲買の方達は船が下ろす「針子」のトロ箱ひとつひとつ丹念に見て、少しの鮮度の違いも見逃さない。これを競りにかけて干物屋に搬入するのは一刻を争う。船から揚がるたびに競りが行われ、人の波がそれを追う。 底引きの魚でまだ食べていない、マルヒウチダイ、ソコアマダイ、アカイシガニなどを山丁さんに競り落としてもらい。ついでにうまそうなジンドウイカもお願いして1箱確保していただく。それと魚市場の山田さん、萩原さんなどからたっぷりお土産までいただいた。このように実際に駿河湾の魚たちを確保して撮影食べて見ることができるのも皆さんのおかげである。 |
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