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硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系
スズキ目スズキ亜目ウミタナゴ科ウミタナゴ属
アカタナゴ
(旧ウミタナゴ・アカタナゴ型)

Ditrema jordani Franz, 1910
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検索条項
●体色は赤みがかる。鮮度のいいときには鮮やかで赤銅色に見える。(これが最大の特徴だと思う)
●背鰭基底(背鰭の根元部分)はやや短く、後端は臀鰭基底後端より前に位置する。
●眼下の黒色斜帯(目から口に伸びる線)は円形で白線で縁取られるか、かなり太い帯。
●背鰭棘条部は下半分に黒色帯がある(黒色帯がない個体もいる)。
●臀鰭基底に細い黒線が存在するなどで特徴づけられる。
『東アジア産ウミタナゴ属魚類の分類学的再検討』(片渕弘志・中坊徹次)を引用、参考にしました
魚貝の物知り度/★
知っていたら学者級
食べ方◆
たたき(みそたたき)/
塩焼き/煮つけ
△料理法によっては美味
市場での評価・取り扱われ方◆市場では希に見かける。まとまらない。ウミタナゴ類はおしなべて値段は安い。
生息域◆千葉県から徳島県。
生態◆沿岸のアマモ場などに普通。
胎生で雌(めす)は秋に排卵、交尾、4月から5月にかけて出産される。出産した仔魚はすでに5センチ前後から7センチもあり、すぐに泳ぐことができる。1回の出産数は3から86匹。
漁獲方法◆定置網/釣り
大きさ◆25センチ前後になる。
漢字◆「赤」と「たなご」は変換できない。
由来◆海にいて淡水のタナゴ類に似る。
呼び名・方言◆市場では単に「たなご」。その他各地ではウミタナゴ属は混同されている。
ウミタナゴ科の魚の呼び名・方言のページへ
釣り◆東京湾、相模湾で「たなご釣り」といえば本種がねらい。淡水の超小物釣りを指すわけではないからご注意を! この冬から早春にかけてのウミタナゴ釣りは相模湾、東京湾などでの風物詩だ。防波堤などで手軽に釣れるために人気がある。

 相東京湾では普通に見かけるもの。たぶんマタナゴとウミタナゴが入り交じって魚屋などに並ぶ。
 味は変わらず、一般に区別しない
◆食べてみる◆
 ウミタナゴ科ウミタナゴ属のうちでもアオタナゴについで少ない。味わいはマタナゴ(太平洋側で普通)と変わらない。
 煮つけ、塩焼きになるが、平凡な味わい。旨味があまり感じられない。
 むしろ細かくたたき、ネギや酢みそで和えるのが美味。
 千葉県での「なめろう」にもできる。「なめろう」は細かくたたき、みそ、ネギや玉ねぎ、ミョウガなどと合わせる。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『東アジア産ウミタナゴ属魚類の分類学的再検討』(片渕弘志・中坊徹次)を引用、参考にしました
●千葉県産
●本サイトの無断転載、使用を禁止する
千葉県内房勝山の魚屋ではいろんなウミタナゴが入り交じる。味わいに違いがないので、値段の違いもない。



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