ニナ

一般的に「ニナ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。

蜷・ニナについて


蜷は「にな」、「みな」ともいう。万葉集(760年前後)に「美奈」がみられるなど非常に古い言葉である。
本来は淡水にいるカワニナ科の巻き貝のこと。タニシよりも貝殻が細長いのも特徴である。タニシとともにもっとも手に入れやすく、また可食部分も多い。
海水もしくは汽水域、干潟にいる細長い形をしたヘナタリ、フトヘナタリやウミニナの仲間も「にな」としてもいいものの、「渓水(流水のことで河川のこと)」にはいないので、真の「にな」とはいえない。ただ、こちらも汽水域に散らばるようにいるもので、簡単に拾える巻き貝で、しかも食べておいしい。
「にな」に関しては、以下にある。
〈蝸螺 みな にな 『本草綱目』に次のようにいう。蝸螺は渓水の中にいる。田螺(たにし)よりも小さくて上に稜がある〉『和漢三才図会』(寺島良安 東洋文庫 平凡社 正徳2年 1712)
〈にな 古ク、ミナ。介ノ名。湖川、溝渠ニ生ズ。長サ一寸許り、、一頭ハ漸ク廣ク、四分許リアリテ、筆ノ頭ノ如シ〉。大言海
〈可母自毛能宇伎祢乎須礼婆美奈能和多可具呂伎可美尒都由曽於伎尒家類/鴨じもの浮き寝をすれば蜷の腸か黒き髪に露そ置きにける〉。ここでは「美奈(みな)」だ。万葉集。

「ニナ」と呼ばれる水産物一覧

印は「ニナ」ですがそれ以外はニナの仲間ではありません。



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