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形態◆側扁する(左右に平べったい)。全体に白く、ところどころ赤味を帯びる。 |
オキエビ科(Pasiphaeidae)について◆
■ソコシラエビ、ショウジョウエビなど国内でもとれるが、食用となっているのはシラエビのみ。 |
節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)真軟甲亜綱
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エビ上目十脚目抱卵亜目コエビ下目
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オキエビ科シラエビ属
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魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
食べ方◆天ぷら/刺身/釜揚げ/干しエビ
◎非常に美味
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大きさ◆■7~8センチほどになる。 |
生息域◆■富山湾に多産。駿河湾、遠州灘、熊野灘、相模湾でもあがる。 |
生態◆
■一生を海の中層を泳いで暮らす。
■昼間は水深150メートル~300メートルにいて夜には水深100メートル近辺に浮き上がる。
■産卵期は7月から11月。
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市場での評価・取り扱われ方◆富山県特産。関東でも定番のものとなっている。釜揚げ、素干しなど加工品として流通するがサクラエビなどよりも廉価。生鮮ではプラスティックのトレイ単位で600円から1000円とやや高値。 |
シラエビの基本◆
■シラエビの仲間は世界的には珍しい。多産するのは富山湾、駿河湾のみ。
■菊池勘左右衛門(1896~1979)がイタリアなどに送り、存在を知らしめる。
■水産博士・大森信(1937年生まれ)が研究、従来Pasiphaea sibadoとされていたものを研究、新種として記載した。
■1897(明治30)年に白えび漁場発見、1922(大正11)年漁業権取得の記録が残る。
■年間漁獲量200トンから600トンほど。
■生での流通は全体の10パーセントに過ぎず、ほかは煮干しや釜上げなどの加工食品になる。 |
漁獲方法◆■手繰り網漁
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漢字◆■「白蝦」、「白海老」。
■鮮度が落ちると真っ白になるため? |
「エビ」について
■「エビ」という言葉は分類学的には十脚目以外の甲殻類にも使われる。科学的な原語ではない。
■「海老」と当て字をするのは腰が曲がり、髭を生やした老人に似るため。長寿という意味合いから正月などの飾りにも用いられる。
漢字◆
■「海老」、「蝦」、「魚へんに暇の右」。
由来◆
■「体色がえび(ブドウ)に似ているから」。
■「『吉髭(えひげ)』の約転」。
■「『枝髭(えだひげ)』、『枝髭(えひげ)』の意味」。
■「『え』は『江』、『ひ』は『髭』」。
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呼び名・方言◆
■市場では「シロエビ」
■富山県では「シロエビ」、「ヒラタエビ」、「ベッコウエビ(鼈甲蝦)」。 |
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◆食べてみる◆
煮干しはサクラエビの代用品とされているようだ、用途も同様。
関東の市場でも生がは見慣れたものとなっている。これはもっぱらかき揚げにされているようだが、これが非常にうまい。
刺身も美味だが5~7センチほどの小エビである。身を殻から押し出すようにむくのだが1人前作るのにたっぷり1時間はかかる。
●寿司に関しては寿司図鑑へ!
協力/駒井智幸(千葉県立中央博物館)
同定/『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、飯塚栄一
参考/『えび学の人びと』(酒向昇 いさな書房)、『富山湾の魚たちは今』(富山水産試験場 桂書房)、『日本語源大辞典』(小学館)、『海老』(酒向昇 法政大学出版局)
■私見
■がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
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刺身を作るのは根性がいる。この一人前で30分はかかる。甘みがあって美味。 |
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