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形態◆青味がかった灰色で文様がない。額角はやや長い。
根鰓亜目(Suborder Dendrobranchiata)について◆
クルマエビ下目のみ。
チヒロエビ科、クダヒゲエビ科、クルマエビ科、サクラエビ科など。
産卵後、卵を抱いて保護しない。卵を水中に放つ。
クルマエビ科(Family Penaeidae)について◆
■食用種が非常に多い。代表的なものにクルマエビ、ウシエビ(ブラックタイガー)、クマエビ、アカエビなど。
節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)真軟甲亜綱
エビ上目十脚目根鰓亜目クルマエビ下目
クルマエビ上科クルマエビ科タイショウエビ属
タイショウエビ
Fenneropenaeus chinensis (Osbeck,1765)
他のクルマエビ科のエビにはここから!
魚貝の物知り度/★★ 知っていたら達人級
食べ方◆フライ/天ぷら/ゆでエビ
◎非常に美味
大きさ◆25センチほどになる。
生息域◆東シナ海、黄海。
生態◆
水深90メートル~180メートルに生息。
産卵期は夏。
雌の方が大きくなる。
市場での評価・取り扱われ方◆国産、輸入がある。1970年代くらいまでは安いエビというものだったが、現在ではやや高い。
タイショウエビの基本◆
■別名「コウライエビ」。古くはこちらが標準和名だった。
漁獲方法◆底曳網
漢字◆「大正蝦」、「大正海老」。
当時最大のエビ取扱業者、、林兼商店と共同漁業(現日本水産)の子会社・日鮮組の共同事業体「大正組」にちなむ。大正期にとれはじめたため。
呼び名・方言◆
■市場で「タイショウエビ」。
英名(商品名)◆■Fleshly prawn
「エビ」について
■「エビ」という言葉は分類学的には十脚目以外の甲殻類にも使われる。科学的な原語ではない。
「海老」と当て字をするのは腰が曲がり、髭を生やした老人に似るため。長寿という意味合いから正月などの飾りにも用いられる。
漢字◆
「海老」、「蝦」、「魚へんに暇の右」。
由来◆
「体色がえび(ブドウ)に似ているから」。
「『吉髭(えひげ)』の約転」。
「『枝髭(えだひげ)』、『枝髭(えひげ)』の意味」。
「『え』は『江』、『ひ』は『髭』」。
◆食べてみる◆
 遠洋漁業のエビなので刺身とはいかない。ゆでエビ、天ぷらやフライが用途だが、さすがに旨い。
 ゆでエビは赤味が弱いためにやや人気にかける。味わいは上々で、他のクルマエビ類に負けない。
 天ぷら、フライは非常に美味。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
●韓国産。八王子魚市場内 源七
参考/『大型甲殻類図鑑氈E』(三宅貞祥 保育社)、『魚と貝の事典』(望月賢二 柏書房)、『日本のエビ・世界のエビ』(東京水産大学第9回公開講座編集委員会 成山堂)、『日本語源大辞典』(小学館)、『海老』(酒向昇 法政大学出版局)
■私見
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