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下はゆでたもの。熱を通したときの色合いもエビの価値を決める。クルマエビはとても美しい。
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節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)
真軟綱亜綱(エビ亜綱)
エビ上目十脚目 根鰓亜目
クルマエビ科クルマエビ属
クルマエビ
Penaeus (Melicertus) japonicus Bate.1888
●他のクルマエビ科のエビにはここから!
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魚貝の物知り度/★★★★★ 知らなきゃ恥
食べ方◆塩焼き/天ぷら/ゆでる/フライ/刺身/寿司
◎非常に美味
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市場での評価・取り扱われ方◆活け(養殖)、野じめ・活け(天然)、冷凍(輸入)などほとんど毎日入荷してくる。高級エビ
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クルマエビの基本◆
■エビ養殖はクルマエビに始まる。明治23年頃、愛知・熊本で畜養が始まる。昭和8年、藤永元作が熊本県千束島でクルマエビの孵化に成功。種苗生産技術は昭和39年に確立される。
■江戸前ずしの伝統的な材料のひとつ。
■天ぷらの伝統的な材料のひとつ。
■旬は初夏とされる。ただ養殖ものが中心となっているので疑問を感じる。
■天然、養殖もので値段が変わらない。値段は大きさで決まる。
■大きいもの、大きさにバラツキがあるものは天然ものである。 |
生息域◆■北海道南部から韓国、台湾、中国、オーストラリア北部、フィジー、東南アジア、地中海東部。 |
生態◆
■産卵期は8月から10月。
■卵は一度脚で抱えない。そのまま放卵する。
■孵化したものがノウプリアス期、ゾエア期、ミシス期(ともにプランクトン)生活を送り、稚エビとなる。
■水深15メートルから25メートルの内湾の砂泥地に棲息。
■昼間は砂に潜り、夜に活動する。夜行性。
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大きさ◆■体長30センチを超える
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漁獲方法◆■エビこぎ網(底曳網)/打瀬網(底曳網)/板曳網/クルマエビ刺網/クルマエビ流網(刺網)/クルマエビつぼ網(定置網)
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漢字◆「車蝦」、「車海老」。
由来◆■巻いて車輪のようになるため。(身体を曲げた状態が丸く車のようだから)
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クルマエ大きさによる呼び名◆
■大型のものを「クルマエビ(車蝦、車海老)」、小振りのものを「さい巻(細巻、鞘巻)」、「巻」。「巻」とは模様が刀の鞘を紐(ひも)で巻いたように見えることから。
■タイ釣りの餌になるほどの2、3グラムを「細巻」でかき揚げの材料。次が「巻(まき)」。「巻」の小さいものを特に「小巻(こまき)」。
■20グラム以下のものを「サイマキ(さい巻)」、10センチ前後20グラム前後のものを「中マキ(中巻)」。25~40グラム前後を「マキ(巻)」、100グラムを超えると「大車」。
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呼び名・方言◆
■模様から別名「マダラエビ」。
■「ホンエビ(本蝦、本海老)」、「アエビ」。 |
釣り◆小型をマダイ釣りの餌として使う。
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◆食べてみる◆
一番おいしい食べ方は天ぷら。専門店のカウンターで食べる「揚げ立て」である。上品な甘味とエビの風味、舌に残る旨味は最高だ。
フライも非常にうまい。
すし種などではゆでるのだが、軽く甘酢につけてそのまま食べてもうまい。
刺身は一般に活けのものを「踊り」などと呼ぶが、熱を通した方が甘味が強い。
クルマエビは25グラム前後までが美味で、あまり大きくなったものはうまくない。大型のものはフライもしくは塩焼きにする。
塩焼きも本来は小振りの方が美味。
●寿司に関しては寿司図鑑へ!
参考文献/『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『海の甲殻類』(峰水亮 文一総合出版)、『新版 水産動物学』(谷田専治 恒星社厚生閣)、『広辞苑』(新村出偏 岩波書店)、『魚河岸の魚』(高久久 日刊食料新聞社)、『河岸の魚』(町山清 国際商業出版)、『海老』(酒向昇 法政大学出版局)
■と無印は私見、市場魚貝類図鑑のデータベースから
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