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甲殻綱軟甲綱十脚目根鰓亜目サクラエビ科
サクラエビ
Sergia lucens (Hansen,1922)
その他のサクラエビ科のエビにはここから!
魚貝の物知り度/★★★★ これは常識
市場での評価・取り扱われ方◆乾物として入荷、また見ることが多い。生での入荷は少ないものの年々増加している。値段は決して高くない
生息域◆東京湾、相模湾、駿河湾に分部する深海性のエビである。台湾海域でも棲息が確認されている。
生態◆
 
産卵期は5月末に始まり、7月と8月の2か月が最盛期、11月中旬まで続く。
 産卵後親エビは死ぬ。
 このためサクラエビ漁は産卵期を避けて春と秋に2回行われる。
 産卵した卵は1日半で孵化、3か月から4か月で2センチほどになり漁獲されるようになる。秋には大型の親エビ(ひねエビ)と、夏に孵化した小型の「新エビ」が混ざる。
 寿命は約15か月。

 
昼には水深150メートル〜300メートルに棲息。夜には浅い上層に浮き上がってくる。
大きさ◆ メスが大きく37ミリ〜48ミリ。オスは35ミリ〜45ミリ。
漢字◆「桜蝦」。
標準和名由来◆桜色のエビであるから?
呼び名・方言◆調べているところ
食べ方◆
かき揚げ/生食/干しエビ

 漁場は富士川、安倍川、大井川河口、焼津沖、戸田沖などである。古くは春から夏にかけて少量のサクラエビがとれていた。これを干して出荷していて、なかなか高価なものであった。この漁業としてはなりたたなかったのが、転機を迎えたのが1894(明治27)年11月のこと。
 由比町のマアジの夜曳船(曳網漁)に出た船が網の袋(魚の入る部分)につける“かんた(浮樽)”を忘れて、仕方なく浮樽なしで網を曳いたところたくさんのサクラエビがとれたことをきっかけとする。このとき“かんた(浮樽)”は忘れたのではなく、曳くうちに外れたのが真相のようだ。

■サクラエビの漁業権について。
 サクラエビ漁が行えるのは蒲原、由比、大井川漁協所属の船のみ。沼津などに入る底引き網で漁獲しても流通ルートにのせるわけにはいかない。これは明治期から高値安定で取り引きされたサクラエビはたびたびの争議や乱獲を経て、1917(大正6)年県の許可制に移行した。
■サクラエビの出荷形態
鮮魚/生での出荷。これは比較的新しいもの。市場などに入荷したものは生食が可能
素干し/富士山をバックにサクラエビを、地面を赤く染めて干しているのがテレビなどで見られるが、これが生のまま干し上げたもの。
煮干し/塩ゆでして干したもの。別名むきえび。
きむき/煮干しにして皮をむいたもの。
釜上げ/塩ゆでして、上げただけのもの。最近は冷蔵で出回っていて人気がある。
◆食べてみる◆
 最近は生のものを見かけることが多い。これはそのまま生醤油をかけて食べる。サクラエビの旨味とエビ独特の風味は強く、とてもうまいものだ。
 これも関東などでは比較的新しいのが、釜上げ。生よりもサクラエビ自体の旨味はつよく感じられる。ご飯などのおかずにしてもいい。
 干しサクラエビはどこの家庭でもお馴染みであるが、最近見るに本物のサクラエビは少ないように思える。一見サクラエビに見えて東南アジアからの小えびだったりする。ただやはり食べて旨いのは静岡県産のサクラエビである。残念なのは値段が高いことか? これはお好み焼きやかき揚げには欠かせない。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
●参考文献/『日本産エビ類の分類と生態 .根鰓亜目』(林健一 生物研究社)、『駿河湾 桜えび漁九十年史』(志田喜代江)
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