ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2000種、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

マダカアワビ(英名/Giant abalone)

学名:Haliotis (Nordotis) madaka (Habe,1979)

マダカアワビの形態写真

殻長25センチを超えるアワビ中最大種。貝殻は高くふくらむ。上から見ると丸みが強い。呼吸孔は煙突状に高い。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★

    知っていたら達人級

    ★★

    地域的な水産物、嗜好品的なもの

    ★★★★★

    究極の美味
    分類
    腹足綱前鰓亜綱古腹足目ミミガイ科
    外国名
    英名/Giant abalone
    学名
    Haliotis (Nordotis) madaka (Habe,1979)
    漢字・由来
    漢字 眼高鮑
    由来・語源 眼は貝殻の孔で、これが煙突状に高いため。
    アワビの語源にはいろいろ説がある。
    ■ 「あわぬみ(不合肉)」の意味で貝殻と身が合わないため。
    ■ 「あはすみ(合肉)」の意味で貝殻と身がぴたりと合うので。
    ■ 「あひ(合間)」の転化したもの。
    ■ 「あは(合)で「ひかる(ひかる)」の意味でふたがないことをいう。
    ■ 「あは(合)で「ひらく(開)」の意味でふたがないことをいう。
    ■ 「いはふ(岩触)」の転化。
    ■ 「いははひみ(岩這身)」で岩をはっているの意味。
    地方名・市場名
    アカ、アワビ、エビスガイ、ケー、ケーズケー、コウダカ、シロクチ、ナガメラ、マタカ、マタガイ、マタゲ、メダカ。
    生息域
    海水生。房総半島以南の太平洋側、日本海西部から九州。
    潮間下〜水深50メートルの岩礁。
    アワビ類は主にもっとも浅い場所にクロアワビ、中間的な深さにメガイアワビが多く、15メートル以上の深さにマダカアワビが多い。
    生態
    産卵期は秋から冬。
    海藻などをエサにしている。
    基本情報
    生ではなく加熱して食べて美味な大型のアワビ。
    大型であり、しかも江戸前寿司などに欠かせないものであるので、非常に高価なものとなっている。
    千葉県など産地での減少が著しく、年々その価値を高めている。
    また酒蒸しなど加工に高度な技術を要することから、すし屋、料理店などでのみ味わえる味覚だ。
    水産基本情報
    市場での評価 入荷量は少ない。関東では非常に高い。
    漁法 潜水漁
    産地 千葉県、徳島県など
    選び方
    原則的に生きているもの。身に厚みのあるもの。
    味わい
    旬は春〜秋
    生で食べても比較的柔らかいものの、味わいに欠ける。
    熱を通して美味。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    調理法
    酒蒸し、煮貝
    原則的に酒蒸しにする。
    酒と水半々で蒸し煮する。
    蒸し上げてそのままゆっくりと冷ますのがコツ。
    柔らかく、旨み、甘みがあり非常にうまい。
    煮貝にしても美味。
    マダカアワビの酒蒸し酒蒸し
    マダカアワビの握り
    酒蒸しを使った握り
    好んで食べる地域・名物料理
    加工品・名産品
    煮貝 山梨県甲府市などで作られている。古くは甲斐は山国で海産物を駿河(静岡県)に頼っていた。駿河の海産物を山越えで運ぶとき、塩漬けやしょうゆ漬け、干ものであったが、アワビはしょうゆにつけて馬の背にのせて運ばれる。この運ばれる間にしょうゆの味と馬の体温で味のよい煮貝が出来上がった。市内にある煮貝の老舗「みな与」の歴史には400年前となっているのだが、これでは年代が曖昧である。江戸期初期もしくは織豊時代ということだろうか。アワビはメガイアワビ、クロアワビ、マダカアワビが原材料である。
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    『魚と貝の事典』(望月賢二 柏書房)、『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)
  • 主食材として「マダカアワビ」を使用したレシピ一覧

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