クロザコエビ

Scientific Name / Argis lar (Owen, 1839)

クロザコエビの形態写真

13cm以上になり、全体に薄いベージュ色で、まとまっている状態で見る限り明るい色合いをしている。体側には少ないながら不定形の白い斑紋があるもののはっきりしない。体がずんぐりしている。尾に近い節に鞍掛状(左右振り分け)の暗色横帯がある。
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13cm以上になり、全体に薄いベージュ色で、まとまっている状態で見る限り明るい色合いをしている。体側には少ないながら不定形の白い斑紋があるもののはっきりしない。体がずんぐりしている。尾に近い節に鞍掛状(左右振り分け)の暗色横帯がある。13cm以上になり、全体に薄いベージュ色で、まとまっている状態で見る限り明るい色合いをしている。体側には少ないながら不定形の白い斑紋があるが、はっきりしない個体もある。体がずんぐりしている。尾に近い節に鞍掛状(左右振り分け)の暗色横帯がある。13cm以上になり、全体に薄いベージュ色で、まとまっている状態で見る限り明るい色合いをしている。体側には少ないながら不定形の白い斑紋があるが、はっきりしない個体もある。体がずんぐりしている。尾に近い節に鞍掛状(左右振り分け)の暗色横帯がある。体側には少ないながら不定形の白い斑紋があるが、はっきりしない個体もある。13cm以上になり、全体に薄いベージュ色で、まとまっている状態で見る限り明るい色合いをしている。体側には少ないながら不定形の白い斑紋があるが、はっきりしない個体もある。体がずんぐりしている。尾に近い節に鞍掛状(左右振り分け)の暗色横帯がある。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★
      少し努力すれば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    節足動物門甲殻亜門軟甲綱(エビ綱)真軟甲亜綱エビ上目十脚目抱卵亜目コエビ下目エビジャコ上科エビジャコ科クロザコエビ属

    関連コラム(同定)

    記事のサムネイル写真クロザコエビとトゲザコエビの比較と見分け方
    同じように日本海側で水揚げされて、大きさも見た目もあまり変わらないのが両種だ。両種を並べるとわかるが、1種だけを見ているとわからなくなる。 トゲザコエビを・・・ 続きを開く

    外国名

    学名

    Argis lar (Owen, 1839)

    漢字・学名由来

    漢字 黒雑魚蝦 Kurozakoebi
    由来・語源 黒いエビジャコ科のエビという意味。雑魚にはざったな、お金にならないという意味があるが、本種には当てはまらない。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。水深300mよりも浅場。
    島根県〜北海道の日本海沿岸。
    朝鮮半島オホーツク海、ベーリング海、北太平洋。

    生態

    基本情報

    エビジャコの仲間(エビジャコ科)は小型が多いが、もっとも大型になるのがクロザコエビである。
    オホーツク海、ベーリング海にもいるが、国内では日本海特産のエビで、同属のトゲクロザコエビと同じく底曳き網などでときにまとまってとれる。日本海では「どろえび」、「がさえび」、「もさえび」など様々な呼び名が産地ごとに存在する。
    少ないながら全国流通するものの、多くが産地周辺で消費されている。非常に味がよく、産地周辺では名物となっているところが多い。
    また日本海側ではすしネタとしても重要。
    珍魚度 珍しいエビではないが、底曳き網の行われる寒い時季で、産地である日本海側に行かないと手に入りにくい。

    水産基本情報

    市場での評価/古くは産地周辺でのみ流通していて安かったが、高騰している。近年、関東などにも入荷があり、やはり高価。
    漁法/底曳き網
    産地/鳥取県、石川県、兵庫県、京都府、富山県、新潟県、山形県

    選び方

    赤味の強いもの。黒く変色しているものは古い。

    味わい

    旬は底曳き網の漁期と同じで秋から春。
    殻は柔らかく剥きやすい。やや水分が多いものの、ホッコクアカエビ(甘えび)ほどではない。
    熱を通すとやせる。
    料理の方向性
    水揚げして時間が経つと頭部が黒ずむのが早いが、身の鮮度には影響がない。取れたての生食は非常に美味しい。頭部のみそも同様。産地では天ぷらや塩焼き、汁などにするがこれも実にいい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    クロザコエビの料理・レシピ・食べ方/生食(湯引き、刺身)、煮る(塩ゆで)、焼く(焼き物)、揚げる(天ぷら)、汁(みそ汁)
    クロザコエビの刺身 殻が薄く軟らかい。これを剥き、わたなどを取り去る。これを塩を加えた湯の中で1秒ほど湯通しする。完全な生でもおいしいがより甘味が強くなり、表面の火の通った部分はほろほろとして食感が楽しめる。

    クロザコエビの刺身 表面に付着している泥などをさっと流す。水分をよくきり、頭部をはずして殻を剥く。頭部は鮮度がよければ生でもいいが、ここではかりっと焼き上げている。剥き身のわたなどをていねいに取り去る。甘えび(ホッコクアカエビ)に似た甘味があり、食感はそれ以上に強い。非常に味わい深い。
    クロザコエビの塩ゆで 泥っぽい場所にいるのでていねいに流水で洗う。塩を加えた湯で2、3分ゆでる。氷水に落として粗熱を取り、水分をよくきる。ゆですぎると身が痩せる。水分が多いので身は縮むものの、強い甘味があって非常においしい。
    クロザコエビの焼きもの 流水でていねいに洗う。水分をよくきり、強火で短時間焼き上げる。時間をかけて焼くと身が極端に縮んでしまう。身の甘味もエビらしい風味も生の状態に倍する味になる。非常にうまい。焼けた外子がうまいのにも驚き。
    クロザコエビの天ぷら 流水で泥などを流す。水分をよくきり頭部を外して殻を剥く。水分をよく拭き取る。小麦粉をまぶして衣をつけて高温で短時間揚げる。頭部は素揚げにする。身は少し縮むが甘味が増してとてもおいしい。
    クロザコエビのみそ汁 小型などを使ってもいいし、頭部を集めて作ってもいい。流水でていねいに洗う。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。エビの風味が強く、独特のこくのある汁になる。身やみそもうまい。

    好んで食べる地域・名物料理

    本州日本海各地。

    関連コラム(郷土料理)

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    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/駒井智幸(千葉県立中央博物館)、石田武(石川県金沢市)
    参考/『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『甲殻類学』(朝倉彰編著 東海大学出版局)、『日本のエビ・世界のエビ』(東京水産大学第9回公開講座編集委員会扁 成山堂書店)

    地方名・市場名

    ドロエビ[泥えび]
    場所京都府、兵庫県、鳥取県、島根県 参考聞取 
    シロエビ[白えび]
    場所京都府京丹後市間人、兵庫県但馬地方東部 備考クロエビ(黒えび)と呼ばれるトゲザコエビを比べて白っぽいため。 参考聞取、平七水産 
    ツチエビ[土えび]
    場所京都府舞鶴市舞鶴魚市場 参考聞取 
    モサエビ
    場所兵庫県但馬地方西部、鳥取県 参考聞取 
    ガサエビ
    場所山形県、福井県三国 参考阿部鮮魚店、聞取 
    シロガスエビ[白がすえび]
    場所石川県 備考トゲザコエビと区別するための「白」。 
    ガスエビ
    場所石川県金沢市 参考聞取 
    ガラエビ ザコエビ ブルエビ ガマエビ
    場所福井県 参考聞取 
    ホンモサ[本もさ]
    場所鳥取県 備考トゲザコエビと区別するための「本」。 参考聞取 
  • 主食材として「クロザコエビ」を使用したレシピ一覧

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