形態◆殻に5本内外の螺肋(筋)があり、成長すると管状の棘を伸ばす。画像左/千葉県外房産・棘のあるタイプ。画像右/山口県日本海側産・棘のないタイプ
サザエ科(Turbninidae) について◆
国内に54種。
種食用となるのはサザエ、ヤコウガイ、チョウセンサザエ、ウラウズガイ、スガイなど。
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目サザエ科
サザエ(漢字/サザエ 英名/Spiny top-shell)
学名/Turbo (turbo) cornutus Lightfoot,1786
他のサザエ科の貝にはここから!
魚貝の物知り度/★★★★★ 知らないと恥
食べ方◆焼き貝/刺身/ゆでる/煮る/炊き込みご飯
旬は春から夏 ◎非常に美味
大きさ◆日本海のサザエはあまり大きくならず、成長しても殻長10センチほど、太平洋側のものは非常に大きくなり、殻長20センチを超えるものがある。
生息域◆琉球列島・小笠原を除く北海道南部から九州。朝鮮半島、黄海。
生態◆産卵期は夏。浅い岩礁域に棲息。藻を食べている。夜行性。
市場での評価・取り扱われ方◆関年間を通して入荷してくる。入荷は安定しており、値段もやや高値で安定してる。
漁獲方法◆刺し網/潜水漁(海女、海士)/見突き漁(船から竿を使ってとる。「かなぎ(金木)、「いそみ(磯見)」ともいう)
◆食べてみる◆
 味の点では角の有る無しは関係がないようだ。市場に入荷するもので日本海側からくるものは角なしが多い。また太平洋側にも角無しのものがあるが少ない。
 大小での味の違いもなく、用途によって大きさを使い分ける。
 磯の香りが強く、またこれを尊ぶべき食材である。
 いちばん美味なのは壺焼きだろう。単純な料理がいちばん。磯の香りが強く、身(足)には甘みがある。同じようにエスカルゴバターを乗せてオーブンで焼いてもうまい。
 刺身はコリコリした食感と、磯の香りが楽しめる。ワタの部分はゆでて添えたい。
 他には酒蒸し、小さなものは煮てもうまい。
 安いときは、あられに切り、アオノリなどを合わせて、かき揚げにするのだが、これもうまい。
◆名物料理・加工品◆
さざえべし/石川県輪島などでふたつきのまま身を殻から取りだし、塩漬けにしたもの。
ゆでさざえ/島根県隠岐諸島。塩味でゆでるだけのもの。


島根県隠岐西ノ島で作られているゆでサザエは非常に美味

さざえ飯/島根県など各地で作られる。サザエの身(足)を入れて炊き込む。
さざえの混ぜご飯/野菜などとサザエを甘辛くにて、ご飯に混ぜ込む。
サザエカレー/サザエを使ったカレー。古くは漁村ではサザエよりも肉の方が高くて、カレーをサザエで作った。近年各地でレトルト食品として販売されている。
寿司図鑑 隠岐西ノ島亀沢鮮魚店のボイサザエへ
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サザエの基本◆
■小さいサザエを「ヒメサザエ(姫さざえ)」という。
■波の荒い場所にいるサザエの棘は長く、静かな海のサザエには棘がない。

鮮度のいいものはクチバシの前部が赤い。
歳時記・季題◆「春」。
漢字◆「栄螺」。
由来◆「ささえ」=「小家」の意。小さな柄のようなものを多くつけた貝の意味。
呼び名・方言◆古くは「ササイ」「サダエ」。古くは「アマサザイ」、「サザイ」、「サゼ」、「サジャ」、「サデ」、「サンザエ」、「サンデ」、「シャージャー」、。
参考/『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『広辞苑』、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『歳時記語源辞典』(橋本文三郎 文芸社)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)
■市場魚貝類図鑑データベースから
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