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2004年10月8日 三河の旅 08(これで打ち止め) 一色魚市場 2004年8月7日から翌8日まで、愛知県幡豆郡一色町を旅しました。 ■三河の旅目次へ! ■市場魚貝類図鑑 |
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04/10.08 08 青山を出て西に走ると古い水路を超える。この水路に勇壮に揃い踏みしているのが底引き網の船である。水路はおだやかで、ここから見る限り巨大台風が迫り来るなど夢にも思われない。それが堀さんのお家に帰り着き、漁協に電話を入れてもらうと、底引きの船はほとんど出ていないと言う。 堀さんのお宅でエビ、魚貝類の撮影をして、夜は一色の魚貝類で鍋を仕立てた。魚はキビレミシマとメガネウオ、ザルガイの刺身にボウシュウボラの刺身である。ミシマオコゼ科の魚はやはり鍋に仕立てると出汁もたっぷりでてうまい。 翌8日は早朝3時に頭痛をこらえて起床。しかしここ4〜5日ほとんどまともに眠っていない。堀さん宅から一色市場までは目と鼻の先、車で5分ほど、真っ暗な海に続く道路の前には煌々と明かりのともる市場が見える。 まだ3時台だというのに競りが始まっている。これは少ないという昨日のまた半分もない水揚げのために魚貝類の選別がほとんどすでに終了しているためらしい。 今日も大きなクルマエビ、あかしゃえび(アカエビ属の総称)、ジャノメガザミやガザミがある。しかも時化であるにかかわらずかなり上物ばかり。仲買店舗では昨日の倍近い値段で売られていたものの、倍でも充分にお買い得なのは一色ならでは。 小エビを選別しているところでミクリガイ、ミオツクシ、ミカドシャコ、ヨツトゲシャコなどをひろう。飯塚さんは珍しいヒラコウカムリをひろってご満悦である。岸壁でひろう甲殻類や貝などはほとんどの船が出船をしていないに関わらず飯塚さんを喜ばすには充分であったようだ。 沖合に明けてきた東の空は雲が重苦しく閉ざす。小雨がしとしとと絶え間なく降るのにときどき強い風が雨足を切り裂いていく。市場の明かりのなかにはほんわずかしか作業する人は見えない。1カ所だけ、人だかりがして競りの声が響くが、南北に長い市場にあっては、薄ら寒い光景でしかない。 一色は魚貝類好きなら一度は行ってみたい場所であるという。これはなにしろ魚貝類が安くて種類が多いということで、魚通では知らぬ人とていない? ということだ。それが実際に行って、まさに魚貝類の宝庫であると痛感させられるとともに、あれも買いたい、これも買いたいと、その安さと鮮度にも驚嘆するのだ。しかも学術的にも貴重なものが無数見つかった。これらは早急に各機関に送らなければならない。とどうもこれから以後、ぼうずコンニャクの一色通いは続く模様だ。 |
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堀淳さんの 『一色市場へようこそ!』へ! |
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