アイゴ 掲載種番号02

 生息域は青森県あたりまでだろうか? ただし多いのは千葉県外房以南ではないか。千葉では定置網などにも入る。ただし産地としてはやはり西日本近畿などが主である。
 関東では伊豆半島や外房では食べるが都内などではまったく馴染みのない魚である。
 この魚、大きくなると透明感のある白身で美味なのだが夏などには臭みを持つ。だから値が安いのである。それでも冬季には刺身、干物などで美味となる。このへんのギャップが商品としては難しい。
 どうもこの臭みのあるなしは見た目で判断できるように感じる。体色が夏には鉛のように鈍い色合い、このようなものは臭い。その鈍さが冬になるととれてクリアな感じになる。そうなると間違いなく美味。
 また東京は今や世界中の料理が味わえる。ライムと塩コショウを使ったセビーチェやマリネなどにするととてもうまい。だから東京では時期さえ選べば魅力的な商材となる。

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↑和歌山県串本市から入荷したもの

●基本データ
東京での呼び名/アイゴ(標準和名と同じだと思う)
暖/主な産地。和歌山県、九州
旬/冬
希/入荷量も入荷頻度も少ない。かといって珍しいほどでもない。だから仲買でも種名だけは知っている人が多い
安い/築地など関東では馴染みがなく入荷してきても値がつかないことも多い。ただし仕入れると安すぎると珍しいたぐい魚は売れないので、そこそこの値がついている。ただし冬に限ってのことだ。過去に見た値段はキロ当たり(以下同)5
00円から高くて900円
一般的ではない/非常に認知度が低い。ただし釣りの魚としての認知度は高い。



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