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アブラガニ 掲載種番号10 暮れが近づくとタラバガニとともにどっと関東に入荷してくる。値段はタラバガニよりも20パーセント以上安い。アブラガニをタラバガニと区別しようとなったのは意外に近年のことで長い間、厳密には分けなかった。仲卸などではタラバガニを「本タラバ」とは言っていたが、アブラガニのほうは曖昧だったのである。また東京はタラバガニ、アブラガニの一大消費地である。たぶんアブラガニの入荷量がいちばん多いのも東京ではないか。 一昔前はタラバガニと偽って販売されているのもよく見かけたものである。それがJAS法が出来るなどして表示に感心が出始めた2004年に、北海道などで「タラバガニと偽ってアブラガニを売っている」偽装表示が見つかってしまった事による。皮肉なことに、これによってアブラガニの知名度が上がったのである。 国内ではとれないのでロシアなどからの輸入となる。ちなみにこういった点ではタラバガニもほとんどが輸入されたもの。ようするに味わいの違いがどれくらいあるか。その2種を買うかどうかは値段の差の問題だろう。 だからアブラガニ買っても、しっかり値段を見極め考えて購入していく限りはぜんぜん被害を被るようなことではない。じっくり味わって、アブラガニの評価をするべきである。 ■この項書き改めていく ■市場魚貝類図鑑・アブラガニのページに ■東京のさかな目次へ |
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↑ロシアから根室に入荷し、築地へきたもの。左に平仮名で「たらば」右隅に漢字で「油」と判が押されている ●基本データ 東京での呼び名/「あぶら」「あぶらがに」 北/国内ではほとんどとれない。ロシアからの輸入が主 旬/不明 やや少ない/はっきりわからない。タラバガニよりも少ないのではないか? 高い/甲殻類としては決して安くない。キロ当たり1500円から2000円。タラバガニよりは安い 一般的/意外にタラバガニとともに売られている。値段が安いものはアブラガニである可能性がある |
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