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市場での評価・取り扱われ方◆市場ではときどき見かける。 生息域◆関東以南の太平洋沿岸。(ウミタナゴ D. t. temminckii は主に日本海沿岸に分布) 生態◆沿岸のアマモ場などに普通。 胎生で雌(めす)は秋に排卵、交尾、4月から5月にかけて出産される。出産した仔魚はすでに5センチ前後から7センチもあり、すぐに泳ぐことができる。1回の出産数は3から86匹。 漁獲方法◆定置網/釣り 大きさ◆25センチ前後になる。 漢字◆「真」と「たなご」は変換できない。 由来◆海にいて淡水のタナゴ類に似る。「真」は調べているところ。 呼び名・方言◆市場では単に「たなご」 その他各地ではウミタナゴ属は混同されている。 ●ウミタナゴ科の魚の呼び名・方言のページへ 釣り◆東京湾、相模湾で「たなご釣り」といえば本種がねらい。淡水の超小物釣りを指すわけではないからご注意を! この冬から早春にかけてのウミタナゴ釣りは相模湾、東京湾などでの風物詩だ。防波堤などで手軽に釣れるために人気がある。 相東京湾、相模湾ではマタナゴ(旧ウミタナゴ、マタナゴ型)が多く、アカタナゴが少ないように思える。 ◆食べてみる◆ 旬はよくわからない。 相模湾などでは一般に塩焼き、煮つけなどにして食べている。 また、岩手県を南から北に海岸線を旅した折に田野畑の『本家屋旅館』で出してくれた1品が忘れがたい。三枚卸しにして皮を引き、腹骨、血合い骨をとって細かくみそ、ネギなどとトントンとたたいたもの。これは誠に酒を盗む代物、深酒に注意が必要だ。 同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『東アジア産ウミタナゴ属魚類の分類学的再検討』(片渕弘志・中坊徹次)を引用、参考にしました ●神奈川県産 ●本サイトの無断転載、使用を禁止する |
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