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触手動物門腕足綱無穴目シャミセンガイ科 ミドリシャミセンガイ
Lingula anatina
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ぼうずコンニャクが勝手に決める魚貝類の物知り度
★これを知っていたら学者 ★★これを知っていたら達人 ★★★これを知っていたら通 ★★★★これは常識 ★★★★★これ知ってなきゃハジ
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魚貝の物知り度/★★
■食用としては有明海沿岸でのみ利用される
煮つけ/塩茹で
 青森県以南の砂泥地の埋まり棲息する。
 名に「貝」とつくが、アサリやサザエなどの軟体類ではなく、触手動物腕足類の仲間。軟体類の二枚貝の殻が背中にちょうつがいがあり左右に開閉するのに対して、ちょううつがいが最後方にあり上下についている。この仲間で食用となるのは本種のみである。
 広大な干潟のある岡山県児島湾、また九州の有明海で古くから食べられてきた。それが児島湾が埋め立てられ、残された湾も淡水化されれて今では生き残っているのか不明。今では海産物資源として残るのは有明海のみ。この最後に残る広大な浅海、干潟の環境もまったく無意味な開発や、家庭工業廃水などの環境汚染によって瀕死の状態である。本種も食の上からも「幻」とならないよう願いたい。
 福岡県や熊本、佐賀県など有明海では「めかじゃ」と呼ばれる。
■いちばんの料理法は、やはり煮つけであろう。見た目は貝なのであるが、味はかなり違いがある。貝殻に包まれた部分が食べられるのだが、ワタや身の部分は貝の味わいであるが、風味は甲殻類にも似ている。また長く延びた触手の部分は硬いパイプに覆われていて、歯でしごき出すようにすると食べられる。労力の割に実際に食べられるのは楊枝のような身でありちょっぴり。コリコリっとしてまずくはないが、面倒でイヤになる。
●福岡県柳川市



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