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軟体動物門二枚貝綱ウグイスガイ目ウグイスガイ科アコヤガイ属

アコヤガイ(akoyagai)

魚貝の物知り度

★★★ 知っていたら通人級

学名 Pinctada martensii (Dunker)
外国名 英名/Akoya pearl oyster, Japanese pearl oyster
同科同属 他のウグイスガイ目の貝へはここから!
漢字・由来 漢字/阿古屋貝
由来・語源/古くは阿古屋珠(あこやだま)と呼んでいた。愛知県半田市の古い地名から。
地方名・市場名

北九州市でシンジュガイ(真珠貝)、アコヤ。
アコヤチョウガイ、ウバゲー、オゼンガイ、カカミガイ、シー、シンガイ、シンジュギャー、タテジマホタテ、タマガイ、タマノカイ、チョウガイ、ノブツラガイ、ホタテガイ。
【真珠養殖用語】
■正常真珠・良品真珠
ハナダマ/色、光沢、巻き、形とも優れている。
■異形真珠の呼び名
ツノダマ(角玉)/角状の突起が出ている。
コブシダマ(拳玉)/玉に近いがいびつ。
コンペイトウダマ(金平糖玉)/小さな突起が出ている。
エクボダマ(笑窪玉)/くぼみがある。
ドロップダマ/楕円形に近い。
チリメンダマ(縮緬玉)/しわが寄っている。
カケダマ(欠玉)/球場ではなく割れたようになっている。
ハチマキダマ(鉢巻玉)/一部がくびれている。
ツナギダマ(繋玉)/2つの真珠がつながっている。

形態 殻長8センチ前後になる。貝殻は左右相称ではなく左が深い。全体にふくらみが薄く、貝殻が柔らかい。


内側に真珠の光沢がある
生息域 海水生。房総半島、男鹿半島以南の潮間帯下から浅い水深の岩礁域に棲息。
生態 雌雄異体で産卵期は5月~9月。
卵は受精後20日くらいで殻高0.2ミリ前後になり付着する。
外海に面した内湾。
足糸(そくし)を出して浅い場所の岩やロープ、ヤギ類に付着する。
環境が悪くなると
海中のプランクトン、有機性懸濁物(生き物の死体など)を濾過(こして)して餌としている。
■真珠養殖
養殖はアコヤガイをカゴなどに入れ、海に垂下(ロープでつるす)する。
付着した稚貝を翌年の3月~4月に集め、養成場に移す。
稚貝を養成して1年で4.5センチ、2年で5.5センチ、3年で7.5センチ、4年で8センチになる。
4センチほどの貝にアメリカ産の淡水貝などの殻から作った直径1.2ミリの小核を、他のアコヤガイの外套膜を切りとったもので包み、生殖腺・中腸腺近くの組織中に挿入する。
埋め込む核は2個であることが多い。
核を入れてから3年以上で11月~1月に浜揚げする(真珠を取りあげる)。
一般的評価 真珠貝というほうが一般的。
明治以来、真珠養殖の母貝として有名。
食用としては関東では知名度がなく、西日本、主に四国、九州などで見られるもの。
水産基本情報 水産物としての重要度/★★★ 重要性は平凡
市場での評価/食用としては貝柱だけが流通する。西日本での流通が多く、東日本には来ることは少ない。値段は安い。
養殖
主な産地/愛媛県、長崎県、三重県、熊本県、大分県、佐賀県(真珠出荷高による)
雑学 ■御木本幸吉が明治29(1896)年に三重県鳥羽において真珠養殖に成功。
■真珠養殖には海産のシロチョウガイ、クロチョウガイ、淡水生のイケチョウガイ、ヒレイケチョウガイなどが使われる。
選び方 貝柱の身に張りのあるもの。液がにじみ出ているようなものは古い。
味わい・栄養 旬は真珠の浜揚げする(取りだしを行う)冬。
真珠の浜揚げは11月~1月。
食べるのは貝柱。
熱を通すと硬くなりやすい。
調理法 刺身、酢の物、天ぷら
食べ方 貝柱の刺身はバカガイなどと比べると欠けるが、食感が楽しめる。



酢のものなどにすると旨みの薄いところが補えそう。
かき揚げなどにも向いている。
好んで食べる地域 四国、九州など真珠養殖地帯周辺。
加工品・名産品 アコヤガイの粕漬け(真珠貝の粕漬け)/三重県。
乾貝柱/貝柱をゆでて干したもの。
釣り
参考文献 『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『水産養殖ハンドブック』(大島泰雄 水産社)、『新版 水産動物学』(谷田専治 恒星社厚生閣)



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