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形態◆貝殻は赤味があり、螺肋が強く円形で丸みが強い。
ミミガイ科(Haliotidae)について◆
国内に11種。
代表的な食用貝にクロアワビ、メガイアワビ、マダカアワビ、トコブシ、マアナゴウなどがある。
オーストラリア、ミナミアフリカ、セネガルなどからの輸入ものも重要。
水産上重要なものが多い。
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目
ミミガイ科
メガイアワビ
Haliotis (Nordotis) gigantea Gmelin,1791
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魚貝の物知り度/★★★ 知っていたら通人級
食べ方◆酒蒸し/煮貝/刺身
◎非常に美味
大きさ◆殻長20センチ前後になる。
生息域◆千葉県銚子と秋田県男鹿半島以南に棲息。
生態◆クロアワビよりも深い海にいて、またやや南方系である。
市場での評価・取り扱われ方◆
■九州などから入荷してくる。アワビ類のなかではもっとも安い。ただしそれでも高い。
メガイアワビの基本◆
乾しアワビ「明鮑」の原料となる。乾しアワビは塩漬けし、煮て、乾したもの。中華料理に欠かせない高級食材。
■メガイアワビのことを「メガイ(雌貝)」、クロアワビを「オガイ(雄貝)」と呼ぶ。決して同種の雄雌ではない。
漁獲方法◆潜水漁/見突き漁
漢字◆「雌貝鮑」。
由来◆クロアワビに対して女性的に見えるから。
アワビの基本◆
漢字で「鮑」、「蚫」、「魚扁に腹の右」、「石決明」、「阿波比」。
「伊勢の白水郎(あま)の 朝魚夕菜に潜く(かずく)とふ 鮑の貝の片思ひにして」(万葉集)。巻き貝なのに二枚貝の片側だけに見えるので「磯の鮑の片思い」などと例えにいう。
乾鮑に、ワタは塩辛に加工される。
語源◆
「アハヌミ(不合肉)」の意味。
「アヒ(合間)」の転。
「イハフ(石触)」の転。
「イハハヒミ(石這身)」の義。
肉の味が「アハアハシク」て、乾して種々の用途に用いられるためか。
呼び名・方言◆
■市場では「メガイ」。
ク「アオビ」、「アワビ」、「アカ」、「アカガイ」、「アカッケイ」、「オンナ」、「オンナアワビ」、「ヒラカイ(平貝)」、「ヒラガイ(平貝)」、「メン」、「メンカイ」、「メンガイ」。
◆食べてみる◆
 飲食店主の間ではクロアワビに対し2ランクも3ランクも評価が低い。しかしクロアワビのような食感さえ望まなければ生でも火を通しても旨い貝。値段の安さを考えると、とても魅力的な食材である。
 料理法としては酒と水を半々に入れた鍋で蒸し煮にするか、煮貝がいい。
 また殻のままバターでソテーするのも簡単で一番この貝の旨味を引き出せるかもしれない。
我が家では煮貝にすることが多い。まず貝の汚れをきれいに掃除。酒、塩、醤油、水のなかで、鍋に蓋をして弱火でゆっくり時間をかけて煮る。それをそのまま翌日まで鍋止めして出来上がり。
寿司に関しては寿司図鑑へ!
●参考/『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本貝類方言集 民俗・分布・由来』(川名興 未来社)、『水産加工品総覧』(三輪勝利 光琳)、『日本語源大辞典』(小学館)、『食の万葉集』(廣野卓 中公新書)

■私見
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