アニワバイ (旧ページ) | 市場魚貝類図鑑

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■縫合（体層と体層の間のくびれ）は浅いものや深いものがある。ときどき極端に細長い「ノッポバイ型」がある。
■オホーツク沿岸産である。
■色合いでの判断は難しい。同定は産地が重要。
●画像は北海道斜里産。

軟体動物門腹足綱前鰓亜綱

新腹足目エゾバイ科エゾバイ属

アニワバイ
Buccinum aniwanum (Dull,1907)
●エゾバイ科の他の貝へはここから！

魚貝の物知り度／★★　知っていたら達人級
食べ方◆刺身／煮る／酒蒸し／天ぷら
◎非常に美味

大きさ◆■殻長12センチ前後になる

生息域◆■オホーツク海。

生態◆■水深100～1000メートル。

市場での評価・取り扱われ方◆
■入荷量の少ないもの。値段は安い。
■エッチュウバイなどと区別しないで販売されている。

アニワバイの基本◆
■貝殻がこわれているものが多い。

漁獲方法◆底曳網／カゴ漁

漢字◆■「亜庭貝」。
由来◆調べているところ。サハリン南部にあるアニワ湾（Aniva bay）に由来する

呼び名・方言◆
■関東の市場では「シロバイ（白ばい）」。

◆食べてみる◆
　刺身にして美味。甘味があり旨味も上々ながら、エゾボラなどからすると柔らかい。硬い食感を楽しむ向きには評価が低くなる。
　酒蒸しもうまい。蒸して柔らかく、甘味がある。また蒸した汁にも苦味が出ないのでフレンチでも使える。
　煮つけ、天ぷらなどにしてもうまい。
●寿司に関しては寿司図鑑へ！
参考／『日本近海産貝類図鑑』（奥谷喬司編著　東海大学出版局）
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