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市場での評価・取り扱われ方◆市場では重要な魚のひとつ。国産は希。ほとんど総てが輸入されたもの。値段は冷凍魚としては高い。 生息域◆北海道噴火湾以北、ベーリング海、南カリフォルニア。 ただし画像は宮城県の東沖合でとれたもの。 生態◆水深300メートルから600メートルの深海に棲息。産卵期は冬。 漁獲方法◆底引き網/釣り 大きさ◆1メートル前後になる。 漢字◆「銀鱈」。 由来◆マダラに似て、色合いが銀(?)色であるから。 呼び名・方言◆「なみあら」、「北洋あら(ほくようあら)」、「北洋むつ(ほくようむつ)」。 英名◆Sablefish 話題・メモ◆一昔前(1980年代まで?)までは、本種は食堂などで安くてうまい魚の代表選手であった。そこではもっぱら「むつ(陸奥)」とされていた。 国産のものは非常に少なく、ほとんどはアメリカ(アラスカ)、カナダなどから輸入されたもの。市場にはほとんどが頭を落とした丸かフィレで冷凍されて入荷する。それが近年、生のものも見かけるようになった。 あまり魚を食べないアメリカでも古くから食用としてきたもの。我が国では最近の脂嗜好から高値安定にある。 ◆食べてみる◆ クセも臭いもない脂で白濁した白身。皮もうまい。 塩焼きは甘味のある脂で非常にうまい。他には西京焼き、粕漬け。 煮つけは代表的な料理法で、その昔は安い惣菜であった。脂があって、とろっとした身に旨味が感じられる。 フライやムニエルにしても美味。 三陸から北海道であがった鮮度のいいものは刺身にもできる。白濁した、マグロの大トロを思わせる大量の脂で室温でとけていく。当然口に入れるとすぐに溶けていくもので、甘味と旨味がある。あまりたくさんは食べられないが非常に美味。 ●参考/『図鑑 北日本の魚と海藻』(尼岡邦夫、仲谷一宏他 北日本海洋センター) ●本サイトの無断転載、使用を禁止する |
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