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硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜目カレイ科ヌマガレイ属

ヌマガレイ

魚貝の物知り度

★★★★ 知っていたら達人級

学名 Platichthys stellatus (Pallas)
外国名 英名/Starry flounder
同科同属 その他のカレイ科の魚へはここから!
漢字・由来 漢字 「沼鰈」。
由来・語源/沼(淡水)にもいるカレイ。
地方名・市場名

カワガレイ(川鰈)、タカノハガレイ(鷹羽鰈)。
イシガレイ(石鰈)、ガサガサガレイ、タカバガレイ、ツキリカレイ、ツギリガレイ。

形態 体長90センチ以上になる。目が左側にある(北米やアラスカのものは右側にあるものもある)。背鰭(せびれ)、尻鰭(しりびれ)にはっきりした黒い帯があり、表側にイボ状のザラザラした鱗(うろこ)が前半と側線周辺にある。
生息域 島根県中海・東京湾以北。朝鮮半島~オホーツク海、ベーリング海を経て南カリフォルニアまで。
汽水域に生息するが河川や湖沼など淡水域にも入る。
生態 1月~5月の沿岸の浅場で産卵。
イシガレイとの自然雑種が存在する。
一般的評価 関東以南・以西ではほとんど見られない。
カレイの種類は北に行くほど多くなり、東北などではヌマガレイが一般に売られるようになる。
東北、北海道では活けもみられ、刺身にもなる。
ただしカレイの中ではスナガレイとともに安い。
水産基本情報 市場での評価/関東などにはあまり入荷してこない。値段は安い。北海道、東北などでもカレイとしては安いもの。ただし活けものだけやや高値となる。
漁法/釣り、刺し網
産地/北海道、東北
雑学 ■1934年にイシガレイとの自然雑種に「オショロガレイ」という標準和名がついたことがある。
■目は左側にある。国内(日本)ではほぼ目が100パーセント左にある。アラスカでは60~70パーセント、カリフォルニア、オレゴンでは50パーセントが左に目がある。
選び方 身が硬く盛り上がっているもの。できるだけ活けを選ぶ。生きて元気なもの。野締めは鰓が鮮紅色のもの。
味わい・栄養 味の評価/★★=まずくはない
脂が少なく、鮮度が長持ちする。
旨味に欠けるが、活けなどの刺身は食感が楽しめて美味。
煮る焼くなどするとときにぱさついたものとなる。
調理法 刺身(カルパッチョ)/唐揚げ/ムニエル/煮魚/塩焼き
食べ方 生で食べるのがいちばんうまい。
特に活けは食感がよく、なかなか美味。



味わいに欠けるのでカルパッチョなどにも向いている。
煮魚、塩焼きにもできるがときにぱさつく。
どちらかというと煮魚が美味。
唐揚げは香ばしく美味。
好んで食べる地域
加工品・名産品
釣り 河口域などでの投げ釣りであがる。ときに河川でも釣れる。
参考文献 『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『魚の辞典』(能勢幸雄 東京堂出版)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)、『かれい裏とおもて』(大石圭一 恒星社厚生閣)




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