硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜目カレイ科カラスガレイ属
★★★★ 知っていたら達人級
学名 | Reinhardtius hippoglossoides (Walbaum) |
外国名 | 英名/Greenland halibut, Mock halibut, Bastard halibut, Black halibut |
同科同属 | その他のカレイ科の魚へはここから! |
漢字・由来 | 漢字/烏鰈 由来・語源/色合いが黒いため。 |
地方名・市場名 |
別名エゾカラスガレイ。 |
形態 | 体長1メートルを越える。細長い菱形。上目(左目)は頭部背縁にある。 近縁のアブラガレイとは上目の位置で判断する。 ↓カラスガレイは頭部縁側に目が接している。 ![]() ↓アブラガレイは頭部縁側とは直接接していない。 ![]() |
生息域 | 駿河湾以北、日本海、オホーツク海、ベーリング海、北米大陸メキシコ沖。北極海、北部大西洋。 水深50メートルから2000メートル。 |
生態 | エビ、小魚類などをエサとする。 |
一般的評価 | 回転寿司での「縁側(えんがわ)」として知名度はわずかばかりだがある。![]() スーパーなどでは単にカレイとだけ表示されていることが多い。 流通量は多く、フライ、干物、漬け魚、缶詰など多彩な加工品に使われているため、知らず知らずに食べてしまっているもの。 |
水産基本情報 | 市場での評価/主に加工原料として取り扱われている。近縁のアブラガレイと比べると鮮魚での流通はほとんどない。 漁法/底曵網、底延縄 主な産地(輸入魚)/カナダ、グリーンランド、アメリカ |
雑学 | 西暦2000年を過ぎても、回転寿司にて「ヒラメの縁側(えんがわ)」と表示されていた。 |
選び方 | |
味わい・栄養 | 味の評価/★★★=美味 白身で、やや水っぽい。 脂が多く、塩焼きなどにすると身がやせる。 煮てもやせるが、身は柔らかく美味である。 近海物は少ないながら、鮮度がよければ非常に美味。 特に刺身は絶品。 |
調理法 | 刺身(鮮度のよい近海もの)、祐庵焼き(西京漬など漬け魚)、フライ、ムニエル、煮魚他 |
食べ方 | 近海ものの刺身は非常にうまい。 縁側の味も抜群にいい。 ![]() ただし一般に冷凍フィレで流通するもの。 フライ、ムニエルなどにするのが一般的。 煮魚はきめ細やかな身質で、トロっとしていてうまい。 |
好んで食べる地域 | |
加工品・名産品 | 冷凍フィレ、漬け魚、缶詰 冷凍の「縁側(えんがわ)」の多くが本種。 |
釣り | |
参考文献 | 『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『北の魚』(吉本光一 朝日新聞社)、『食卓にのる 新顔の魚』(海洋水産資源センター新魚食の会 三水社) ●本サイトの著作権はぼうずコンニャクにあります。画像、文章などの無断コピー、転用を禁止します |