節足動物門甲殻亜門軟甲綱真軟甲亜綱エビ上目十脚目根鰓亜目クルマエビ科サルエビ属
★★★★ 知っていると達人級
学名 | Trachysalambria curvirostris Stimpson,1860 |
外国名 | 英名/Cocktail shrimp, Southern rough shrimp |
同科同属 | 他のクルマエビ科のエビにはここから! |
漢字・由来 | 漢字/猿海老、猿蝦 由来・語源/体表面が細かい毛で覆われているためではないか? |
地方名・市場名 |
大阪ではトビアラ、小さいものをジャコ。 |
形態 | 雌(画像上)。体長10センチ前後。頭が大きく額角が短く上方にそる。 ↓雄。雌と比べて細く、小さい。 |
生息域 | 北海道西岸から日本海、朝鮮半島、中国、東南アジア、エジプト、イスラエル。太平洋側では三陸沿岸以南。 |
生態 | 産卵期は春から初夏、秋(5月~9月)。 寿命は一年。 雌の方が大きい。 |
一般的評価 | 一般には小エビとして各地で食べられている。 関東よりも西日本、とくに四国・瀬戸内海などでよく見られる。 |
水産基本情報 | 水産物としての重要度/★★★ 小エビとしては重要 市場での評価/小エビは近年高くなってきている。それでもサルエビは安く、手頃。ただし関東の市場などではほとんど見かけない。 漁法/底曵網 主な産地/瀬戸内海沿岸など |
雑学 | |
選び方 | できれば生きているようなものを。頭の黒ずんでいないもの。頭と胴体の間の伸びていないもの。 |
味わい・栄養 | 味の評価/★★★★=非常に美味 エビの中では脂を感じる。 ゆでると赤くなり、旨味が強い。 ミソにも強い旨味がある。 |
調理法 | 天ぷら、ゆでエビ、炊き込みご飯(パエリア)、酢の物、サラダ、グラタンなど |
食べ方 | 大阪などでは「とびあらの天ぷら」は一般的なものだ。 旨味が強く、身がほろほろと甘いサルエビの天ぷらは絶品。 単にゆでて食べても非常に美味。 これを酢の物、サラダなどにしてもよい。 殻ごと炊き込みご飯にしてもうまい。 炊きあがったらエビを取り出して、殻を剥き、身を手でちぎりご飯に混ぜ込む。 またむき身にしてグラタンというのもいい。 |
好んで食べる地域 | 三河湾周辺(愛知県)、瀬戸内海など。 |
加工品・名産品 | 海老せんべい/三河湾一色などではむき身そのままを海老せんべいに焼く。使うのはエビと片栗粉などのみ。もっともうまいのがサルエビだという。 |
釣り | マダイ釣りなどのエサとして重要。 |
参考文献 | 大阪府環境農林水産総合センター「大阪湾の魚」、『青山老舗』愛知県一色町、『大型甲殻類図鑑Ⅰ・Ⅱ』(三宅貞祥 保育社) |