ムールガイ
一般的に「ムールガイ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
ムールガイについて
今現在、国内でムールガイ(フランス語で、moules)はイガイ科で食用になる二枚貝の総称となっている。
もともとムラサキイガイが1920年代に国内に移入して繁殖したときに、地中海の食用貝のフランス語の音が使われ始めた可能性が高く、今では在来のイガイ科、チリなどからの輸入されたイガイ科の二枚貝にも使われている。
流通上でもムールガイとして売り買いの対象となっている。
「ムールガイ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「ムールガイ」ですがそれ以外はムールガイの仲間ではありません。
-
海水生。潮下帯から水深20メートルの岩礁域。ムラサキイガイと比べると生息水深が深い。
北海道から九州。日本各地で水揚げされる大型の二枚貝である。食用貝としての歴史も非常に古い。これが近年、ヨーロッパからの移入種であるムールガイ(ムラサキイガイ)に押されて陰が薄い。ムールガイが毎日のように市場をにぎわせているのに比べて、・・・
イガイのページへ
-
海水生。東北から北海道の水深50メートルまでの岩礁域。まだイガイ類Mytilus属の同定には自信がない。
ただし北海道からくる食用イガイ類には4形があり、Mytilus属はイガイ、エゾイガイ、ムラサキイガイの3種にあたるのではないか、と思っている。
普通、3種が混ざっている状態で入荷していると考えている。
関東の市場で・・・
エゾイガイのページへ
-
海水生。日本海、東京湾以北、ベーリング海。
水深100メートルくらいまでの砂泥地。イガイ科Modiolus属ゆいつの流通食用貝。
イガイ類のイガイ、エゾイガイと同様に扱われている。
大型であるが、泥を噛んでいる個体も多く、見た目の悪さも不人気の原因だと思われる。
エゾヒバリガイのページへ
-
海水生。
南アメリカ大陸チリの太平洋側ビオビオ〜ケープホーン、アルゼンチン大西洋沿岸。国内には剥き身で入荷してくる。
比較的小売り店でも見かける機会が多い。
チリノムラサキイガイのページへ
-
東南アジア沿岸原産。
東京湾以南。
潮間帯から水深10メートルの岩やロープなどに付着。1980年以降に日本に定着。
2011年現在、東京湾では普通に見られる。
一般的に流通することはほとんどなく、国内ではまだ流通していないものと思われる。
味もよく、見た目にもきれいなので、食用貝としての将来性は高いと思われる。
ミドリイガイのページへ
-
海水生。潮間帯、硬質底。汚染が進んだ海域にも生息している。
国内では北海道南部から九州の潮間帯から水深10メートルに付着。イガイよりも浅いところに多い。
原産地は地中海東部チレニア海、黒海など。
全世界の温帯域。
大正時代に国内に入ってきた移入種。はじめは「Mytilus edulis(ヨーロッパイガイ)」と混同されて・・・
ムラサキイガイのページへ
-
南半球、西部太平洋岸。ニュージーランドで大量に養殖されている。
ボイルされているもの、片方の貝殻だけになったものなどを見かける。
ムラサキイガイとともに世界的に重要な産業種のひとつ。
築地や市場で見かけることはなく冷凍食品を扱う会社やスーパーなどでよく見かける。よく片方の貝殻をとり、発砲トレイにのっている。比較的商品化・・・
モエギイガイのページへ
-
海水生。
大西洋、地中海、フランス西岸、イギリス、フランス、北ドイツ、アメリカ大陸東岸。ヨーロッパのイガイには地中海のチレニアイガイ(ムラサキイガイ)と、フランス東岸とイギリス、北欧のヨーロッパイガイがある。ムラサキイガイよりも小振りである。
ムールガイとしてはこちらの方が身が締まっているように思える。ブイヤベースより・・・
ヨーロッパイガイのページへ