サザエ
一般的に「サザエ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
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栄螺(サザエ)とは
サザエ
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サザエは国内の浅い岩礁域にいる握りこぶし状の巻き貝である。磯にいる巻き貝の中でも大型なのでとても目立つ存在である。
一般的なサザエは、サザエ(リュウテン)科リュウテン属であって食用になるものとしたい。サザエ科には何種もいるが、食用として流通するのはサザエと沖縄などに多い、チョウセンサザエの2種のみ。他のサザエ科やアッキガイ科でサザエがつく巻き貝は一般的なサザエとはいえない。
「サザエ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「サザエ」ですがそれ以外はサザエの仲間ではありません。
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海水生。水深30メートルより浅い岩礁地帯。
能登半島・房総半島以南。
台湾、中国沿岸。国内では温かい海域の浅い岩礁域にいる。刺し網や潜水漁でとれる。あまりまとまってとれないので、全国的に流通することはない。産地(海辺)周辺の狭い区域で流通し、売り買いされている。
日本各地で伝統的に食べられているもので、地方名が非常に多・・・
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海水生。浅い岩礁域。
琉球列島・小笠原を除く北海道南部から九州。
朝鮮半島、黄海。琉球列島、小笠原を除く日本各地の浅い岩礁域に普通。
サザエは巻き貝の仲間でも漁獲量はもっとも多いもののひとつ。古くから塩漬け、すしなどになり、馴染み深い巻き貝の代表格。角(ツノ)のあるものと無いものがある。
季語は春で、観光地で焼きながら・・・
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海水生。
伊豆半島、伊豆大島以南の太平洋沿岸、山口県日本海側以南。
フィリピン、西太平洋。伊豆半島、山口県日本海側以南で見つかるが量的には非常に少ない。非常に美しい貝で食用ではなく収集の対象だと思われる。
珍しさ度個体数が少ないために手に入れるのはとても困難である。
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海水生。潮間帯から水深30メートルの岩礁域。
種子島、屋久島以南、小笠原以南。沖縄県のサザエというと本種のことだ。鹿児島県南部、西南諸島、特に沖縄県では食用貝の代表的なもの。サザエは本州・四国・九州で普通だが、沖縄県にはいない。
ヤコウガイは関東へも流通してくるが、本種の場合は地味な貝で、値も高くないので、産地周辺で消・・・
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海水生。水深20〜100メートルの岩礁域。
房総半島、能登半島以南。イセエビやサザエの刺し網にかかってよく捨てられている。味がよくないということで利用されない。
珍しさ度珍しい貝ではないが漁港でとれても捨てられたり、流通しない。まめに産地で探すしかない。
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海水生。水深50メートルよりも浅い潮間下。
男鹿半島、岩手県〜九州。あまりおいしいとは言えそうにない。生だと少し生臭い、しかも身の表面の黄色い色素が手について汚らしい。それでしっかり熱を通すと味が抜けてしまう。それでさらりと湯引きにして、なんとか食べられるものとなった。
見た目は大きく立派だが、味はイマイチ。流通上であ・・・
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